異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

最初の衣服

今まで衣食住の『食』がメインで話を進めてきました。少し『衣』についての考察を話します。

まず、普通異世界転生した主人公は、初期装備でぬののふくが99%だと思います。異世界転生して全裸なんて、普通は省いていい要素ですし、小説で初めから衣服に不便しないのは妥当だと思います。

幼少期から生まれ変わったパターンなら、当然親が居て村があって仮に原始の時代であっても服は与えられる技術があるはずなので問題ありません。では、『ドクターストーン』のように、生身の身体が石になり服が年月で失われた場合、一番手に入れやすい服は何でしょうか?

 

その世界の現況や道具の有無によって変わりますが、0からならば『革』の服が一番入手しやすいと思います。当ブログでも落とし穴で、鹿や猪を入手し皮を入手し、皮⇒革に鞣すために菜種油、石器、五倍子、流水の近くに拠点など、いくつかの鞣し方法に関しては道具が揃っている状態です。革を入手するまでは『葉っぱ』ですね。

※植物性の、特にカラムシで創る服は、糸自体はも含めたいくつかの木や草から集めることが可能であり、服を作るのに必要な材料は揃えられる可能性はある。ただ、糸を紡ぐ⇒布を作る⇒服を作るは、途方もない時間が必要。もちろん、村が出来て人数が揃えば裁縫が得意な人には道具(紡錘、機織り機など)を与え、植物性の服を創っていきたい。

※転生時に服を一着持っているならば、石・木・骨などで裁縫針を作り、糸で縫って修理するか、布を創って穴などが開いた部分に縫い付ければいい。服一着はかなり再入手が難しいので、多少見栄えが悪くなっても使っていきたい。靴下などもあれば、簡単な濾過も最初から行える。

 

皮⇒革に鞣すのは、皮のままだと単純に言うとすぐ腐って駄目になるから。皮が腐らないように防腐処理を施し服の材料として使えるようにしたのが『革』。利用出来ると考えられるのは、猪・鹿・兎。キツネやイタチも利用できるが、初期装備だと狩るのが難儀かも。魔法に期待したい。

革を羽織れば最悪最初の服と言っても過言では無いのだが、出来るなら毛皮を利用して防寒対策をしたい。春~秋までは最悪、お外に葉っぱ一枚でも日本の気候なら生き延びられるかもしれませんが、冬は暖房の効いた部屋でもない限り葉っぱ一枚では難しいと思います。なんで最初の冬までに毛皮の防寒着を創れるかが食料や拠点を確保したあとの命題になると思います。転送状態で服がある場合でも、毛皮での耐寒性で生存率をあげておきたいです。

『革』は防腐を施した、虫食いなどはほとんど起きない、水などでのカビなどに注意する素材なのですが、それは高度な市販のモノであって、自分たちが最初に創れる革は、厳密には革もどきと言ったクオリティになるかと思います。そのため、植物性の服だけでなく革の服も柿渋で防腐・防虫・防水効果を高めておきたいです。

 

・草木での切創や虫に対しては高い防護効果があると思います。異世界の道なき森は「藪漕ぎ」になる場面が多く、服が無いと無理が出来ません。寝る時も蚊などの虫の対策になる。

・防寒着などで火をつける以外にも体温の調整が出来る。

・状況によっては袋や浮き輪、包帯などの代用品にすることも可能。

 

 

服ばかりに注目しましたが、『靴』はどうでしょうか?

サバイバル状態では病気・怪我=詰みの厳しい状況ですが、一番ありそうなのが足を滑らせて行動不能になるです。海外のガチのサバイバル番組でも、この離脱はありました。

日本の最初の靴って言うと、藁を使った草履が思い浮かびますが、実は草履ってどちらかというと仕事面での利用が多かったと聞いたことがあります。たとえば田んぼ仕事で足がドロドロになるのを防ぐとか、渓流登る際に足が滑るのを防ぐとか。

江戸時代でも田舎の一般庶民は草履よりも素足で生活出来ていたみたいです。なんにしろ、最初は石や木での足の怪我に気を付けながら素足で過ごすしかありませんね。

 

では、一番最初に創りたい靴は?と聞かれれば、革で創った『モカシン』です。インディアンが履いてた革の靴で、今の靴に限りなく近い靴になります。(序盤の足の防護に木の板と紐で下駄モドキを創ってもいいが、目指したいのはコレ)

ドクターストーン』で主人公の千空が変な靴履いてるように見えませんか?あの靴は名言されていませんが、形状や鹿の皮を鞣していたことから『モカシン』と考えられます。足全体が守られて、捜索や探索での怪我の可能性が大きく下がると思います。

 

つまり服にしろ、靴にしろ、動物⇒皮を革に鞣す⇒裁縫などを頑張るってことで衣服に関しては『革』さえ創れれば、当面の間は問題が解決すると思います。犬とか野犬とかに食べられる可能性はありますが。

 

※追記 この記事では皮⇒革にする方法を記載していませんが、皮の鞣し(口鞣し・燻煙鞣し・タンニン鞣し)で記載しました。