異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

狩猟方法:素手・弓矢・落とし穴

※この記事には現世界の日本では違法な行為が数多く紹介されています。当ブログは、現世界文明が崩壊後・異世界転生後の現世界の法律無き世界で、生き残るための生存方法として記載しており、この世界で推奨するものはありません。

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や木から弓矢を作成し、颯爽と森に入っていきたい処なんですが、現日本では弓での狩猟は禁止行為違法です。日本でアーチェリーで狩猟とか聞いたことないでしょ?そもそも、狩猟自体が決められた地域で、決められた動物を、決まられた期間しか行えません。銃でも罠でもそれぞれの狩猟許可が要ります。一応、素手とか投石とかだったら自由猟で許可は要りませんが、狩猟は自治体の決まりに従う必要があります。

 

この世界でゼ〇ダみたいな弓矢を背中に背負って、弓筒持って森に狩猟しようとしている人を見かけたら、違法とか以前に馬鹿なのか?としか思えませんが・・・。

 

狩猟方法:目視して捕獲

普通に動物を見つけて捕獲する方法ですね。ちなみに動物の時速を知っていますか?兎が時速40~50、猪が45~50、鹿が50~60です。100mを10秒切りますね(笑)文明崩壊後の世界では、自分の足が折れるなどして行動不能=詰みですので、走るなど転倒でのリスクが多い行為は控えた方がいいと思います。

なんで全力で逃げられたらまず追いつきません。この方法で捕らえるには、警戒心の無い動物の近くまで近寄り、一撃で屠る必要があります。止め刺し(獲物にとどめを刺す)は、木の棒で殴るか、石の槍で心臓を一刺しすることになるかと思います。

向かってくる猪でしたら、こめかみや頭を鈍器で殴り気絶させ、首の下の頸動脈を石のナイフ(黒曜石なら切れる)で切断するっていう手段が、空想上では考えられそうですが・・・非現実的ですね。突進してくる猪にぶつかれば、その衝撃で大けがしかねないのと、猪の牙で太ももを引き裂かれ、失血死する可能性が高いです。氷の魔法を覚えているなど猪に対して魔法で対抗出来れば考えてもいい手段ですね。

動物に対してはあまり有効では無いといえます。この手段が一番使えるのは、虫とか貝とかと魚ですね。魚は追い込んで手掴みするなり、石の槍や竹の銛でぶっ刺すなりすればいいと思います。

 

狩猟方法:弓矢で射貫く

弓矢なら逃げられずに、獲物を射ることが可能ですが・・・。まずは、弓矢の射程・精度などと相談ですね。武士の弓矢の射程、資料館で30mと聞いたのですが、ロングボウなどの大型の弓矢なら300~400mも可能と自分の創る弓矢によって大分幅が出ます。

矢に石の矢じりを付け、鳥の羽を上手く付ければ、まっすぐに飛び攻撃力も高いモノになりますが、それでも鹿や猪を一撃で屠るのには心臓を打ち抜くとかよほどの精度が必要で、ダメージを追わせられるけど、倒すには至らないって感じでしょうか?

どちらかというと、罠で捕獲した動物を安全に止め刺しするのに使いたい武器なんですよね。もしくは、的が小さいですが精度が上がれば、兎などの小動物、鴉などの鳥類を得るのに使えると思います。食べ物を外に保存する以上、カラスは天敵になり得ます。

 

狩猟方法:落とし穴(ピットフォール)

落とし穴での狩猟は現日本では違法行為です。最古の罠にして、最強の罠。自重が重ければ重いほど効果を発揮し、猪や鹿どころか熊さえも倒せる。もちろん、人間にも有効で悪戯のつもりで事故したって案件が何度も出ています。(違法の理由)

作り方は、木の棒などでなるべく深い穴を掘り(人間が出れるようにロープでの脱出や、段差を付ける必要あり)、その上を木の枝と草で覆いカモフラージュして、そこに動物が落ちてくるのを待ちます。中に尖らせた木の杭や鉄の槍などを入れ、落ちた獲物を串刺しにするデッドフォールと呼ばれるものもあります。

 

メリットは、穴さえ掘ればいいので、どんなに文明が発展してなくても使用が可能。また、罠ですので獲物を探さずに済み、その時間を他のことにまわせる。倒すのが難しい猪や熊なども駆除できる。(マンモスを倒したのも巨大な落とし穴なのでは?という考察もある)落とし穴をそのまま埋めれば、動物の屍を簡単に処理できる。

デメリットは、まずそんな大きな穴を掘るのが非常に労力。例えば鹿の場合2mくらいはジャンプ出来るので、それ以上掘らなければならない。掘っておくと、自分含めて仲間や人間が引っかかる可能性がある。獲物を落した場合、それを地上に引き上げるのが難しく(30キロ強はありそう)、動物を解体して素材を集めたい場合はやや難あり。

 

※追記 先日、多摩市の縄文の森を訪問した際に、縄文時代の『落とし穴』を拝見する機会がありました。落とし穴に竹やりを用意して落して刺すのではなく(これはこれで有る)、1~2mに掘った穴の下に竹の筒などを埋め込み、鹿や猪の足を絡めとる方法を取っていたようです。また、鹿の場合、前足だけを落として動きを封じる落とし穴もあったそうです。

 

この場合、熊などには通用しませんし、止め刺しの必要性がありますが、屠ってからすぐ行動することが出来、腐る前に腸抜きなどが出来るため、鹿や猪の部位を利用出来ます。また、高さ的にも中に竹やりが無いこと含め、万が一人がかかっても致命傷に至りにくいにもポイント高いです。村を防衛する対人には向かないものの状況によっては積極的に利用したい対鹿用・猪用の落とし穴ですね。

 

動物から肉を奪うためには、毛皮とかについてるダニ(特にマダニが危険)を洗うために、川の清流に浸ける(異世界の話。現世界では高圧洗浄機などを使用し、川は使わない)が、その行為が出来ない。危険は伴うが、狭い穴の中で解体し、中身や首を落とし軽くしてから地上に上げる形になるのかと。(清流に浸した時、中に水が入って肉が水分吸っちゃうと思うが・・・)

それと、肉は屍になってから血抜きしないとどんどん駄目になってしまうので、罠にかかって屍になった場合、初動に遅れて素材に出来ない場合も考えられる。

農業とかして、猪や鹿が荒らすようになったら田畑の周りに仕掛けてもいいんじゃないんでしょうか?田畑を荒らす害獣は、駆除しないと頻繁に食べに来るようになるので、被害が甚大になります。

 

 

以前、食べられる川魚・魚の捌き方で、川魚が豊富なら当面食べ物は困らないって記載したのに、動物の狩猟に拘りますね?とお思いかも知れませんが、理由があります。動物の皮=「革」が冬を越すのに必須です。

苧麻や葛糸など植物の繊維から糸を取り出せますが、これで服を一着織るのに一年以上かかります。断熱材や暖房器具のある現代の部屋ならまだしも、防寒の効かない古代の住居で葉っぱで冬を越すのは、炭などの暖を取るものをいくら用意しても難しいと思います。『革』は最序盤必須の素材です。