異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

桶、初期の水の運搬

『Medieval Dynasty』というゲームの実況動画を見ていて、『桶本位制』ってワードが面白かったので、『桶』について記載。

このブログ好きな方なら、好きになりそうな古代文明のサバイバル+村づくりのゲームです。

結桶

正直、古代文明なら、なるべく早く1つは欲しいのが『桶』ですね。同じような用途に、があるんですが、籠だと物の運搬はできても、『水関連』の運搬が出来ません。家なら洗面器、バケツ、洗濯桶、農業の水まき、釣った魚入れなど、あらゆる用途が考えられます。代用品としては、『土器』、水瓶などが考えられますが、軽くて便利で落としても壊さない桶の方が、圧倒的に使いやすいと思います。

(少量で良ければ、『竹筒』って手もあります)

 

一般的に、『桶(および樽)』は『結桶』を指すと思いますが、『自分は作れません』。箱でも何でも『木工大工』したことある方なら、桶を作れるなんて簡単には言わないはず。

ただ、『自分は』の部分が重要で、素材自体は『木+竹』で作れるので、最序盤に入手可能です。作り方を覚えて、後は『職人』に任せるのが基本かと思います。

 

簡潔に『結桶』の作り方を説明すると、中身の『型』を土か土器か何かで形どり、その周りを覆うように木を削って成型します。

(現代の場合、測りなどで直で作業してますが、自分達が創るならこの方法の方がまだ届くと思います)

木と木は、側面に軽く穴を開けて『竹串』で繋げます。この時に、少しでも隙間があると、水が漏れるため、丁寧にぴったりくっつく様に成型します。

円が出来たら、その円を『箍』と呼ばれる、輪で締めます。現代では、金属で作る方が多いみたいですが、『竹ひご』で作ることが可能です。

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↑竹ひごを利用した『箍』の作り方。異世界転生・古代文明に行く前に、やれるようになってると『箍』を向こうでも作れるかも?

箍で締めたら、下にぴったり嵌るように底を作って押し込みます。(箍で締めるのと、逆で先に底を入れてるパターンもアリ)

底から水が抜けないように、隙間に『でんぷん糊』(米が無くても、餅を作る根、クズとかから採集出来る)を塗って完成。

(木が膨張して隙間を埋めるので、上手い人でも最初は水が抜ける事が多い)

 

刳桶

上記の『結桶』、素材は木と竹のみなので、日本でも『職人』が居る場所では昔から作られて居たのですが、『自分でとりあえず桶』、つまり『職人』居ない場合に作れるのなら、『刳桶』になると思います。

日本最古の桶も当然これなんですが、作り方は伝統工芸だと違うんですが、凄い簡潔に言うと『木を頑張って刳り抜いて容器にする』です。木に穴開けてその部分に水を入れる容器にします。

古代文明の道具でどうやってやるんだ?って話なんですが、『根性』。古代の人の道具でも石の手斧があったらしく、石か何かで頑張って真ん中刳り抜けば、誰でも作れる容器ではあります。

 

 

一応、他に『曲物桶』も古代にある(現代の曲げわっぱ)んですが、強度が弱いのと、水を運ぶのに適していない、さらに曲げわっぱも伝統工芸で職人技なので、この用途には向いていないかと。

(そういうの向きに改良した曲物桶もありますが、ここでは割愛)

ちなみに現代でサバイバルする場合には、『ペットボトル』が99%あると思うので、それで『水の運搬』の問題は解消出来ると思います。

用途の多い『結桶』が綺麗に作れるんだったら、時代と場所によっては無双できそう。頻繁に買う物ではありませんが、需要はかなり高いと思います。桶本位制も、意外と馬鹿にしたものでは無いかも?