異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

ソバ(蕎麦)

異世界や荒れ果てた新しい土地で最初に何を植えるべきか?(『種』の入手が出来るか?は捨て置く。種は、基本年数が経てば経つほど、発芽率が悪くなる。)

もちろん、主食足る、『米』『小麦』『イモ類』を定着させるのも重要なんですが、最初の最初だったら、気候や時期にもよりますが『蕎麦(ソバ)』を混ぜることを薦めたいです。

①土地を耕していない・土を作っていない、痩せた土地であっても、育つ可能性が高い。(むしろ、逆に肥料の豊富な土地だと実がつきにくい、とか)

②収穫までが『約2カ月~3カ月』とほぼ最速。面積辺りの獲れる量は、米などに劣っているモノの、初期の食糧不足からは、ある程度抜け出せる可能性が高い。

 

最初、開墾出来る範囲には、主食の作物を撒いて、あまり手が届かない・やや農業に向いてない土地などに、ソバを撒くと、序盤のムーブ的には上手くいきやすいかも。種があって、手が届くんなら、いろいろ栽培出来るに越したことはありませんが。

ソバ

荒地で育ちやすいと言っても、放っておいて収穫出来るモノではないので、ある程度コツを記載しておきます。

『夏そば』『秋そば』と言われ、地域・品種によって撒く時期が違います。夏そばの品種を秋そばの時期に撒くと収穫量が悪くなるので注意。さすがに向こうでの品種・気候は不明なので、駄目だったら撒く時期変えるのも検討するべき。

 

ソバは荒地でも栽培出来ますが、『水・霜』に弱いです。収穫まで2カ月なので、寒冷地であっても霜の季節の隙間をぬって栽培することになりますが、土地の『排水』には、注意。要畝に工夫。

PH5~6,5程度の弱い酸性土壌を好む。また、先述した通り『過剰』な肥料は、実が付かなくなるんですが、特に初めて栽培する場所なら、多少は追肥した方が良いかも。その場所で、何かを前作してる場合には、基本不要。

(このブログでは『日本の神奈川』を拠点に想定しているので、品種的に『秋そば』を解説します。)

 

種を撒く時期は『7月~8月』。作物は一つずつ穴を開けて並べて撒くイメージが強い(すじまき)ですが、ソバの場合は、『ばら撒き』でも大丈夫です。当然ながら、撒いた後、土を被せる。

種を撒くと、小鳥などに食べられることが多いので、できれば、網でもいいので防鳥ネットを、種の上に張っておきたい。

 

水やりは、土が乾かない程度の頻度。また、ソバには、雑草の成長を抑制する作用があるのですが、同じダテ科のギシギシイタドリなどが生えてきますので、このブログの状況なら『野草』として食べてください。

また、害虫にも強いのですが、ネキリムシ(綿の項目参照)・アブラムシ・ヨトウムシ(葉の裏や土の中確認・酢や米糠などが有用?)など、喰ってくる害虫も居るので、細目に要確認。

 

ソバは、自家受粉しない(小麦・稲は自家受粉する)ので、主に蜜蜂などの虫の助けが必要になります。(このブログの現況では、何も考えなくても良いですが)風によって勝手に受粉する場合もありますし、場所によっては、花をロープで軽くなでて花粉を飛ばして受粉を促します。

花が咲き、実が出来、実の70~80%が、黒くなったら収穫し始めます。ソバは完全に熟すと、勝手に種が落ちてしまいます。茎が柔らかいので、思わぬ怪我に注意。

収穫したら、ある程度纏めて根を下にして、10日程度天日干しします。(鳥立て)

 

ソバは『穀物』ですので、『脱穀』が必要なんですが、ソバは落ちやすいので、叩けばなんとかなるはず。そのあと、実とゴミを分けるのですが、『唐箕』があると楽なのですが、このブログだと無いので、なんか適当な風起こしてゴミを飛ばしてください。ふるいの様な物があるなら、それでも可。

(簡単に書いてますが、物凄く大変な作業です。作業自体は、実とゴミを分けるだけなのですが、ソバは収穫よりも収穫後の方が大変は、真実だと思われます)

 

この状態を『玄ソバ』と言うのですが、外に外皮が付いてるため、このままでは食べられません。そのため、『殻を砕く』作業があるのですが、これが初期だと難関かも。

一番簡単なのは『石臼』。これで殻を砕く+製粉も出来る優れモノで、基本これ一択なのですが、石臼には『製鉄』が必要です。また、小麦用と蕎麦用みたいなのがあるらしく、上手く作らないとちゃんと機能しないかも?

(石臼作ること自体が、言っちゃえばそうなんですが)

もしも、石臼が準備できてなかったらどうするか?なんですが、実際『石臼・蕎麦脱皮機』のどちらかを使ってる方が99%で他は実績無いと言っても過言ではありません。

一応、1人だけ『すり鉢+すりこぎ棒』で脱殻してる方もおられました。めちゃくちゃ大変そうですが、やってやれなくはなそうです。

(※『すり鉢』が創れるのか?に関しては、一応陶器(土器より焼成温度高い)なので、炉さえあればやってやれないことはないのですが、難易度的には鉄と石臼作るのよりかは下かなぁ位なので、サブプラン)

(余談ですが、このすり鉢で脱殻すると、ソバの実(殻無し)と蕎麦殻に綺麗に分かれてました。このソバ殻を布に入れて縛れば『そばがら枕』になるので、古代で枕欲しかったらコレになるのかも?)

石臼もすり鉢も作れなかったら、『文献によると』古代文明では、臼と杵で餅つきのように叩いて割っていたと記載が一応ありました。

尚、ブログ主が過去に金槌で叩いても割れずに自分の手が痛かったのが『玄ソバ』の記憶があるので、かなり半信半疑。一升瓶に入れて棒で突いて割るも文献にありましたが、やってる人見たこと無いです。やってやれないことはないかと思います(分投げ)

 

 

ソバ=お蕎麦の麺類の方が、多いと思いますが、このブログでは、すり鉢などで粉にしない場合、そのままソバの実で茹でるて食べるのを推奨。調味料無いので塩のお吸い物みたいになりそうですが、汁も全て飲むように。こんな感じで穀物おかゆ扱いで食べるのが、最古らしいです。

石臼つかって製粉出来てれば、水に混ぜて『そばがき』として食べられます。この時、篩の関係で殻が混じると思いますが、一応殻は食用可です。田舎の蕎麦が黒いのは、これが混じってるから。触感は悪いし、喉に刺さると危険なんですが。

(そばは『小麦』と違って、水で練っただけで食べられます。小麦は焼かないと消化に悪く腹を壊すのですが、そばは問題ありません。また、そばのたんぱく質は『水に溶ける』性質があるので、そばを使った料理の場合、ゆで汁などは全て飲むと栄養価が高いです。そば湯はそういう理にかなった行為です)

 

 

ソバ=蕎麦の方が多いと思いますが、このブログでは『ソバの実のお粥』『そばがき』で食べるのが一番労力が少ないので、ここでは割愛。そもそも、そば切りは元々平安貴族や催し物の際に食べられる高級料理が始まりです。

問題は、ブログ主、あんまりそばがき好きじゃないんですよね。特にこのブログだと、お湯どころか、水で練ってるだけなので、味は保証しないですね。現代ならソバを蕎麦にしないのが意味不明派です。また、そば湯もそんなに好きじゃないんですよね。とはいえ、これは食が限られる異世界古代文明なので、塩だろうがまずかろうが、かならず汁ごと食べるのが生き残るコツです。