このブログの意義の一つに、漫画とかで一コマとか一瞬で終わってることをもう少し掘り詰めて調べて記載してみようってのもあります。猫じゃらしラーメンで有名な猫じゃらしを取り上げますが、先に書いておくとこれを収穫だのなんだのするなら他に時間を回した方が良いです。非常に効率も悪く、手間もかかります。素直に他の野草などの採集を目指した方がいいです。
猫じゃらし(エノコログサ)
流石にこの雑草に関しては見分け方とか、説明とか要らないですよね。道路の路傍にもたくさん生えている、現世界の人間にもかなり馴染みの深い雑草だと思います。
一応、粟のご先祖様で、先っちょの稲のような部分を収穫して食用することが出来ます。
①先っちょの稲の部分を、火で炙り毛を焼き落とす。
②醤油などのタレにつける
③再び、火で炙るとポップコーンのようになる。
・・・っていうのを、子供向けの冒険ブックあたりの文献で見たことあるんですが、この文献以外の冒険ブックに載っていない(そもそも、猫じゃらしが食べられるなんてことを取り扱ってる文献がほぼ無い)のと、動画とかで誰も成功しているのを見たことがない。ので、確実に成功する方法を伝えます。
①一日程度日干しで乾燥させた猫じゃらしを石に叩いて、脱穀します。
②水に入れて、浮いた毛や種を取り除き、沈んた種のみを使います。
③沈んた種をフライパン(あるわけないので、石の上)で炒ると、食用可能になります。
食べられるのなら覚えておいて損は無いのでは?と思うかも知れませんが、問題はその採集量ですね。猫じゃらしの種は基本ゴマ程度しか採集できません。以前、紹介した松の実のそこら辺で獲れる松ぼっくりから採れる量と変わらない量です。
手間暇考えたら、かなり効率の悪い野草と言えます。最序盤は、他にやること・やれることがたくさんありそうなので、他に時間を回すのが得策かと思います。
猫じゃらしラーメン
このブログは、漫画「Drストーン」に感銘を受けて書き始めています。ですので、これに触れない訳にはいかないんですが・・・一応半年近く、野草だなんだ原始時代の生活を調べた身から言うと、この猫じゃらしラーメンは、漫画的表現で実用性と言うよりインパクトで出したんだと思います。正直、これを作るのは趣味を通り越して、道楽レベルです。
①一日程度日干しで乾燥させた猫じゃらしを石に叩いて、脱穀します。
②水に入れて、浮いた毛や種を取り除き、沈んた種のみを使います。
③すり潰して粉にして、卵と灰のアクを混ぜる。
④水を先ほどの灰のアクと併せて粉の約40%程度混ぜてから、粉を混ぜる。水を入れる時、だまにならないように注意。
⑤十分に混ぜたら、それを数十分程度寝かしてから、生地を伸ばして麺の形に切る。
④酢、魚醤 、塩、魚、昆布、動物の骨などでなんとかスープを創る。
多分、ラーメン一杯分の麺を作るのに、猫じゃらし数万本とか必要かも知れません。原始時代の御供のどんぐり (どんぐりの粉を混ぜた麺やうどんは実際にあります、小麦粉使ってますが)最悪、葛とかの植物からでんぷん採集してでんぷん麺作る方が早いかも知れません。
しかも、これを苦労して作ってもあんまり旨くないっていうおまけが付きます。おそらく超貴重な醤油(魚醤)を使って、コレですので、素直に小麦や大豆の農作物が発展するまでラーメン・うどん・そばはお預けしておいた方が無難ですね。
なんかボロクソ言ってますが、漫画Drストーンは大好きです。ただ、これは漫画的表現って話です。作者も科学提供者もそれは分かってるのでしょう。もしも、異世界転生や石化後の世界で実際に文明を再興させる場合、猫じゃらしラーメンを作る実用性は0ですね。でも、猫じゃらしラーメン、かなりインパクトありましたからね。一番有名な食品の発明なんじゃないんでしょうか?