異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

どんぐり

最近、秋になって緊急事態宣言も解除されてから、ハイキングやら低山登山に行くことが多いんですが、野草よりもどんぐりやら松ぼっくりを見ることが多いですね。

どんぐりは縄文時代の主食の一つと聞きますし、日本でも秋になればその辺に普通に落ちてて入手が非常にしやすいんで、少し調べてみたんですが・・・。どんぐりって殻割って中身出せば食べられるもんでもない(厳密には一部は食べられる・毒では無く食べられるけどアク・・・苦みが酷すぎてさすがに食べれない)んですね。世の中、簡単にはいきませんね。

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ドングリ

広義にはブナ科の果実・・・一応栗もドングリに広義では入るのかな?栗をドングリとは実際呼びませんが。

さっき言った、殻を割ってそのまま生でも食べられる(現実には虫などがついてる可能性もありますので炒たほうがいいですが)のは『マテバシイ』という種類のドングリになります。写真がマテバシイです。

見分け方は、葉っぱのギザギザが無いことです。なんか丸い楕円形みたいな水の滴のような葉っぱの形をしていて、葉っぱの厚さは常緑樹のため分厚いです。また、落ちたドングリの傘の部分を外すと、その部分が凹んでるのも特徴です。

あと、『スタジイ』という種類も生で食べられます。見分け方は葉の先端が細く曲がっていること、ドングリの殻がマテバシイの様に後ろにあるのではなく全体を覆っている。似たような種類に、大きさの小さい『ツブラジイ』という種類もあり、こちらも生食可能。

他にも食べられる種類あるかもしれませんが、そこら中にあるであろう、ナラ・コナラ・カシなどのドングリは、アクが強すぎて生食は事実上不可能です。

①ドングリを拾って集める

ドングリを拾う時、他のどんぐりよりも明らかに軽いドングリがあるんですが、それは虫食いと言って中身が虫に食べられてますので、食べるところがありませんので拾わないようにします。

穴の開いたドングリは、幼虫が中に入ってますので・・・ドングリを食べたい時には拾わないほうがいいでしょう。ちなみに異世界ファンタジーの定番ではありますが、この幼虫食べられる・・・らしいです。現世ではパスですね・・・。一応、食べる前に水に浮くか浮かないかチェックしますので、面倒だったら片っ端から拾っても大丈夫だと思います。

 

②集めたどんぐりを水につけます

ちゃんとしてるやつは沈み、腐ってるものや虫食いの物は浮いてきます。幼虫狙いでしたら、浮いてるもので小さな穴の開いてるものを回収すればいいと思います。そのまま、数日間~10日前後水につけてアク抜きをします。土器の中で水につけている場合、アクが出ていきますので、細目に水の取り換えをしましょう。

なんかかつて縄文時代には川の流れを使って、こういうアク抜きをする施設があったとか。どんぐりが流れないように、絶えず水が流れてるところにそういう仕組み作れば確かに出来るかもしれませんね。緩い川の流れの場所があったら作成を試みてもいいんじゃないんでしょうか?

 

③殻を割ります

先ほど水につけたものなら割りやすいらしいんですが、水につけずに割る場合は一度炒めると、殻にひびが入りますので、それを冷やせば割りやすくなります。どうせ自分が食べるなら、口で割ってもいいですけどね。

 

④お湯に入れて煮てアク抜き→お湯に入れて煮てアク抜きを満足するまで繰り返す

水につけていたらある程度アク抜き出来てそうですが、そうでない場合は、ここでアク抜きを行います。かじってみて満足するまでアク抜きしましょう。結構アクが強く2~3回くらいは最低必要です。

 

⑤中身を砕いて擂って粉にする

ミキサーなんて存在しないですし、木鉢も作れてる可能性低いですので、石の器に入れて石で砕いてすりつぶす感じになりますかね。殻割るのもすりつぶすのも時間が要りますが、機械の無い世界だと人力が頼りですからね。

 

⑥その粉を炒めて乾燥させる

これで、どんぐり粉の完成です。お湯に混ぜて、粥として食べたり、小麦粉と混ぜてドングリクッキー(縄文クッキー)として食べられてたそうです。

 

このドングリの高い性能として、秋のうちに大量に集められて、それを越冬の際の食料に使えることです。穴を掘ってそこに網に入れたドングリの実を入れて土で埋めて、仮冷蔵保存をし、必要な時に取りだしたそうです。

鍾乳洞や地下室とかもそうなんですけど、穴を掘って作った土の中って意外とひんやりしていて温度が低いんですよね。さすがに冷凍保存が必要な肉などは難しいですが、冷蔵くらいなら少しは持つと思います。

 

もし、現代社会や異世界で食料難が起こったら、意外とドングリは救世主になりそうな気もしなくも無いですね。種類選ばなければ、日本中どこでも拾えますし、数もかなり多いですし、冬の前に大量に手に入りますし・・・。

 

いや、文明を再構築するって目標ですけど、改めて調べると縄文時代でもいろいろ凄い工夫があるんだなぁって感心してます。全然文明進められそうに無いですね。

まぁ、何はともあれ食べ物と水が無いと生きていけないですからね。単純に煮たり焼いたりできる現代の用に準備がされてれば考えることも無いんですけどね。何を食べるにしてもいろいろ手間暇かけないと、人類が食べれるようにすらならないのが難しいところです。