異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

山椒・イヌザンショウ

以前、考察 原始時代⇒青銅器・鉄器時代でも記載したように、文明を発展させるためには『鉱石』が必要不可欠で、その鉱石を採掘するためには『光源』が必要です。その光源の第一候補が「和ろうそく」でそれの素材の蝋なんですが・・・。

獣脂とかハゼノキとかイボタロウムシとか蝋の素材の入手は、いろいろあるにはあるのですが・・・まぁ、シンプルに最古の蝋燭と言われる蜜蝋・・・蜜蜂の巣に突っ込むのが一番分かりやすくて早いという結論に至りました。

蜂は煙に弱く、実際の養蜂でも煙で弱らせてから作業するようです。おがぐずなどを使用することが多いみたいですが、自分の参考書である『ソウナンですか?』では蜂蜜採取時に、ヨモギ+犬山椒を焼いた煙で蜂の巣を燻していましたので、それに準じます。

山椒

・・・葉や枝を燃やした煙で蜂を麻痺させるのであれば、山椒でもイヌザンショウでも構わないのですが、イヌザンショウは非(いな)山椒から名前が来ている通り、山椒とは似て異なるもので、山椒と違い葉や実は食用不向きです。太古にはイヌザンショウの実から食用じゃない油を採取した記述もありますが、ツバキやアブラナの方が一般的なので、まぁ、そういうことかと・・・。以下、山椒の特徴を記載していきます。

まず初めに、山椒は自生しているか?については、棘のある低木で日本各地に自生しています。(栽培のモノは、棘が無いモノが多い)

ただ、今まで紹介してきた野草やツブラジイやスタジイなどの食べられるどんぐりと比べて数は少なく見付けづらいと思っています。漢方薬の素材にもなっているので、薬科大学の植物園などで栽培されてるのは見たことがありますが、自分が登山などの人の入った道しか訪問しないことを併せて、野生の山椒は見つけたこと無いですね。

山椒は、乾燥に弱く、霜などにも弱く気温0℃以下だと弱くなり、半日陰だと枯れにくくなります。最近のこんにゃく芋に近い性質を持っていますが、『山野の谷沿いの傾斜地』に生えていることが多いです。(水蒸気で気温が高くなる、傾斜で水はけがよく、乾燥状態になりにくい)水際沿いの野草を探す際に周りを見渡せば見つけられる可能性が高そうです。

高さは2m~4mで、葉っぱはトンボの羽のような生え方をしています。低木は見分けがやや難しいのですが山椒に関しては、葉っぱをすり潰せば山椒の匂いがしますので、それで見分けます。それ以外では、山椒は棘が『対生』(兜の角みたいに左右両方に生えている)、犬山椒は『互生』(角が階段みたいに左右交互に生えている)。

 

山椒は、花、若葉、実とすべての部位が利用可能な樹木です。

山椒には、雄株と雌株があり、実を付けるのは雌株のみです。雌株だけで実を付けることはないので、雌株があれば近くに雄株があると思われます。(余談ですが、この雄株の花の蕾が花山椒)

6月くらいの未熟な果実を粉にしたものを「青山椒」。10月頃の成熟した果実を粉にしたものを「赤山椒」と言います。この粉山椒を作る場合には、天日で果実を2~3日乾燥させ、中から種を取り除いた果皮をすりつぶします。

若葉や花は佃煮にしたり、粉山椒の様に料理にスパイスを与える用途で利用出来ます。

 

縄文時代から利用されていた植物で『ハジカミ』という名前で出ています。いや、野草食べるのに、天ぷら(衣がまだ無い)以外だとお湯で煮込んでおひたしにすると思うんですが、肝心の醤油が無い(魚醤のみ【要作成1年以上】)んで、素直に香辛料欲しいですね。