自分のブログの参考書足る『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』には、以下に書かれています。
文明破壊後、自分たちのために、最初に加工しなければならない物質は『石灰』である、と。
石灰、一番身近に思いつくのは、学校のラインマーカー引くのに使う体育倉庫に入ってるもの。もしくは、学校の授業で使うチョークになるのかな。
石灰っていう名前は、割と示すものが多くて、炭酸カルシウム(ⅭaCO₃・チョーク)、酸化カルシウム(CaO・生石灰)、水酸化カルシウム(Ca(OH)₂・消石灰)あたりのことを呼びます。
水と二酸化炭素とかとの化学変化で変化できますので、一緒くたにしておいていいと思います。
炭酸カルシウム・・・一番簡単なのは、海で拾える貝殻、もしくは鶏とかの卵、最悪かたつむりの殻。また、大理石・石灰岩も炭酸カルシウムを主成分とする鉱物です。
大理石は、ギリシャの神殿っぽい色と形を思い出してくれればいいと思います。石灰岩は同じく、凄い白っぽいした鉱物です。そんなに珍しくないから簡単に入手できるはず。
炭酸カルシウムの主な使い方は、砕いて農地の土壌に混ぜると、農作物の育ちがよくなります。酸性土壌のphを、中性に押し戻してくれます。・・・農業の本も少し読んだんですけど、今では農業の基本みたいですね。もちろん容量とか、必ずしもかければいいって場合じゃない時も存在しますので、もう少し要勉強ですね。
貝殻とか潰して、土壌にまくと育ちがよくなる・・・ってのは、異世界転生でもよく使われるネタの一つですからね。おぉ、これかぁ、って思っとくと、読むのも楽しくなるかもしれません。・・・一日で育ったり、巨大になったりはしませんが。
作成方法は、炭酸カルシウム・・・貝殻を900℃以上の高温で焼くこと。
素焼きで焼くと700~800℃でしか焼けないので、それ相応の土器の壺か竈で900℃以上になるように、石炭か炭かで焼く必要がある。
なんか理科の実験とかでみたことあるような気がするんですけど、この貝殻を燃やした素材(酸化カルシウム)に水をかけると、ステーキにソースかけたようなジュワーっていう音がして熱とともに反応します。これが消石灰(水酸化カルシウム)になります。
酸化カルシウムをそのままにしておくと、空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムに戻ってしまいますので、作成したら、水と反応させましょう。
CaO+H₂O→Ca(OH)₂
さっき作った、酸化カルシウムに、水をかけます。この時強い熱を発生させるので注意。
モルタルやらしっくいやら、建築物の側面やレンガとレンガを埋める際に使用します。また、こんにゃくイモさえあれば、こんにゃくを作ることが出来ます。(カロリー控えめより、むしろカロリー欲しいぐらいでしょうけど・・・)
水酸化カルシウム、いろいろ加えると、硬い石鹸も作れるようになります。これが、ドクターストーンですね。
石灰自体には、いろいろ使い方があります。
先述の通り、モルタル・漆喰・石鹸の素材、土壌の中性化、ガラスの素材、街灯(ライムライト、電気が流通する前で、文明がそこそこ栄えていれば)、鉄を作る際の鉄鉱石からの不純物の除去、ソーダ灰の元、消毒・消臭の効果・・・・。
一個一個ここで書いてたら、きりがないんで、今回は、石灰の手に入れ方(炭酸カルシウム・酸化カルシウム・水酸化カルシウム)だけでも覚えておきましょう。
これから、例えば、モルタルや漆喰、ガラスの生成まで進めば、また単語が出てくると思いますので。
しかし、竹 と石灰は、むしろ日本余ってるぐらいの資源なんですよね。こういうの上手く活用できると、一旗あげられるんでしょうけどね。
石灰はあるし、竹はコスト面が山奥から運ぶので莫大になるうえに、高値に加工できなそうっていう感じで断念してるんでしょうけど。
前回も書いたけど、炭酸カルシウム、石灰まで来ると、ようやくスタートラインについたって感じします。籠 とかきのことかまだ、古代サバイバル文明やらなきゃ駄目ですけどね。