サバイバルや、無人島に取り残された状態になったときに、まず何をするかというと、薪を集めるってのも、最初期にやりたいことの一つだと思います。火種をつけ、穂口に移し、薪を燃やす。調理や暖を取るのに、非常に有効な手段で、薪はあまるくらいとっておいていいでしょう。
ただ、燃やす素材が、薪だと850℃前後までしか、温度が上がりません。先日の土器を、陶器・磁器に、変化させたり、文明を進めて製鉄をするのには、薪を燃やすのでは、温度が足りません。
より高温で燃える素材、炭・・・ここでは、木炭の製造を行っていきましょう。
炭なんか、薪を燃やせば勝手にできるんじゃ・・・。
その通り、それは『消し炭』って呼ばれる軟質の炭ですね。着火点が低く、火が付きやすい素材ですので、火を起こした際に、灰と一緒に回収しておくのがいいでしょう。
ただ、この消し炭は、火は簡単につくんですけど、これ燃やしても火持ちがしません。高温を維持するためには、きちんとした木炭(もしくは石炭の入手など)を作りましょう。
木炭は、木材を乾留させることで、作成させることが出来ます。
乾留とは、なんぞや?
不揮発性の個体有機物を空気を断った状態で強熱すると同時に、その分解生成物を揮発性有機化合物と、不揮発性物質にわけることが出来る・・・ん。何言ってるか難しいよなぁ。
簡単に言うと、蒸し焼き、焼売とか肉まんとか作るときにあれですね。木材を密封された『容器』に入れて、蒸し焼きにすれば、木炭になります。
空気を完全に密封した容器に入れてしますと、乾留した際に発生する可燃性の木ガスが発生するので、ガスが外に漏れる程度に、容器に穴を開けておきましょう。
(文明が発展していれば、この木ガスも、バイオマスエネルギーやいろいろ利用方法もありますが、まだブログ上文明が発展していない+自分の頭がついてこないんで、説明はまたおいおいやっていきます。出来る人は土器で、装置を・・・)
アルミですと、融点が低く溶けてしまいますので、ディズニーランドのクッキー缶などに用いられる、スチール缶を利用しましょう。
穴や隙間から、白い煙が立ち上げますので、数時間経って、その白い煙が上がらなくなれば、中で木炭が出来ています。
いやー、簡単でしょ。さて、次のお題に・・・・。
そう、密封できるスチール缶さえあればね・・・。その容器があればね・・・。
あと、この方法だと、生成できる数が少なく、これから、製鉄に入ったりするなら、大量に炭が必要になりますので、現状で理論上数多く作れる、伏炭法を紹介していきます。
新石器時代から、作成していましたし、やってやれないことはないはずです。
木材を横積みで重ねる場合。
木材を縦積みする場合。
木材を縦積みか、横積みかで、隙間なく積み上げていきます。(原理は、縦でも横でも変わりません)
その上を、乾燥した燃えやすい草木、火付けの時に使うススキの穂などで覆い、その上を粘土で覆います。
酸素が普通に大量に入ると、乾留ではなく燃焼してしまうんですが、酸素が0だとそもそも着火しませんんので、粘土で覆う時は、満遍なく着火口や最低限度の酸素を供給する部分以外は防いでしまいましょう。
粘土だと、乾留してるさいに、予熱があたりある程度固まって形を維持してくれますので、中にある程度、火が回ってるなぁとおもったら、酸素の供給を少なくしていっていいです。
乾留中は、白いガスが出ますので、数時間見張っていて、白いガスが出なくなったら、外側の粘土を壊すと、中の木材が木炭に変わっているはずです。このやり方だと、白い煙が出なくなってから、あまり放置、もしくは、酸素の供給量が、多すぎると、木材が燃焼して灰になってしまいますので、注意しましょう。
木炭は、レンガや粘土で作成した竈でも作成することができますが、レンガ使うんだったら、石灰 モルタルが必要かと思います。木炭とちゃんとした形状の土器があれば、石灰も入手することが出来ます。・・・やっとスタートライン見えてきましたね。石灰まででも、入手するまでの道のりなげぇですね・・・・。
鬼滅の刃の主人公が、炭焼きで生計経ててましたね。
薪が山で拾えるんだったら、材料費かかりませんし、あの時代とは言え都会で、炭づくりは、今でいう庭でバーベキューとか焚火みたいで好ましくなかったのかもしれませんから、山で作って町で売れば、確かに利益得られそうすね。
自分らは作ることでいっぱいいっぱいだと思うんですけど、炭焼きも職人の技が必要な職業ですよね。
売るんだったら、悪質の炭じゃ売れないだろうし、良質の炭を作る方法か・・・勉強してて、『自分はなんも出来ない』っていうの少し実感しますね。今、文明の機器で、職人の技、機械でやってくれるもんなぁ、いい時代なんだが、悪い時代なんだが・・・。
ちなみに土器作成もそうですけど、今山に入って薪から炭造ったり、粘土掘り上げたりするのは、所有者の許可がいりますね。
子供の頃勝手に採収してた気しますが、業者とかがゴミ捨てたり、勝手に採収する場合もあるでしょうから、権利とか自由とかも難しい時代ですね。