異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

こんにゃく芋(こんにゃく・こんにゃく糊)

なんでいきなり「こんにゃく」???いや、和紙作成のために「ネリ」を調べていて、ネリはトロロアオイノリウツギが基本らしいんだけど、「こんにゃく糊」で代用出来るらしくて、こんにゃく芋が手に入るのならそれが一番簡単かと。

 

こんにゃく

こんにゃく糊もこんにゃくもこんにゃく芋という植物から作ります。そのこんにゃく芋は野生に自生しておらず、日本だと9割方「群馬県」にしかありません。・・・・なんですけど、なんか異世界のイメージなんですが、『こんにゃく芋』もしくは同じような性質の植物って異世界にありそうな気がします、なぜか。

こんにゃく芋からこんにゃくを作る方法は

こんにゃく芋の芋の部分を皮をつけたままスライスする。

②30~1時間ほど茹でる。

③茹でると皮が剝きやすくなるので、ここで剥く。皮を剥いたら、頑張って潰す。(現代社会ならミキサーが楽)

④弾力が出るまで混ぜて、30分~1時間ほど寝かす。

水酸化カルシウム(貝殻を砕いて高温で熱したものに水を加えたもの、現代だと炭酸水素ナトリウム(重曹)が一般的。草木灰でも代用可能だが藁など一部を除き安定しないため、ブログで発明済みの水酸化カルシウム使用)を150ccの水に対して20g程度溶かしたものを混ぜる。

⑥10分程度寝かしたら、こんにゃくの形に成形していく(このブログの状態では四角でも丸でもなんでもよい)

⑦成形したものを20分ほど茹でると完成。

こんにゃく芋は劇薬シュウ酸カルシウムを多く含みます。ヤマイモを触ると手がかゆくなるやつの超強力版。そのため、こんにゃく作成には必ず手袋などして肌にこんにゃく芋が触れないようにしましょう。また、生では食べることは出来ません

 

こんにゃく糊

こんにゃく造りの③の時点でもこんにゃく糊と言えないことも無いのですが、こんにゃく粉から作る方法を記載します。

こんにゃく芋やこんにゃくは腐りやすく、日持ちしません。そこで、江戸時代に中島藤衛門という方が、こんにゃく芋⇒こんにゃく粉にする方法を編み出しました。数日間しか日持ちしないこんにゃくを乾物にすることにより2年~以上の消費期限を持たすことが出来ます。

こんにゃく芋を厚さ1センチほどにスライスする。

②それを串に刺して天干しで自然乾燥。天候や気候によるが2日~1週間程度。

③天干しした芋を粉々に砕いて粉にする。(あれば臼や杵、水車などを利用。現代ならざるでふるいにかけてからミキサーで粉々にする)

※粉にはこんにゃくになる精粉とこんにゃくにならない飛粉がある。比重の軽い部分が飛粉(製粉中に取り除かれていく)でだいたい割合は4:6or5:5。こんにゃくを作れる量だけなら、芋から作る方が量が取れる。他のメリットは粉の方が大きい。

 

これで精粉、こんにゃく粉の完成。これをこんにゃくにする場合は。お湯に少しずつこんにゃく粉を入れながら混ぜてこんにゃく芋の④の工程から続ければいいです。

こんにゃく糊を作る場合には、水1リットルにこんにゃく粉5グラム程度を入れて、中に沈殿せず粉が完全に溶けきるまで混ぜ続けます。

先ほども述べたように、和紙の『ネリ』の代用品になります。糊なんですが、接着効果はかなり薄く紙と紙をくっつける程度見たいです。接着剤は松脂あたりのほうが入手が簡単かつ性能が良さそうです。

 

こんにゃく芋の育て方

こんにゃくって実は縄文時代からあるらしいです。古くは食べ物では無く、薬として利用されていたみたいですが・・・。それなら、こんにゃく芋の育成って簡単なのかと思いましたが、こんにゃく芋の育成はめちゃくちゃ難しいです

こんにゃく芋は種芋(じゃがいもと同様)から育てますが、こんにゃくを獲れるようになるのに2年以上はかかる。

②こんにゃくは霜や冷気に弱いため、日本で育てる場合は秋に一度収穫して、倉庫などで保温して、再度春に植える。(温度は7~10度。当然冷蔵不可)

③こんにゃくは水が溜まるような土地では溜まり水で根が腐り、強風にも弱く、直射日光にも弱い。なんで、適している土地は水はけの良い、木の下で日陰になる、強風の当たらない傾斜のある土地。

④葉っぱが喰われると駄目になるため、害虫の駆除は必須。(まぁ、異世界状態なら芋虫とかも食料と言えば食料ではあるんですが・・・)

・・・この条件羅列してるだけでもかなり難関なの分かりますね・・・。こんにゃく自体はずっと育てられてきた作物みたいなんですが、正しい方法が確立したのが明治だか昭和だからしいです。何処でも作れないからこそ価値があったとも言えそうですが、現世界でも日本と中国の一部とか限られた地域でしか食べられていないみたいです。