異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

クサソテツ・ゼンマイ

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クサソテツ(コゴミ)

このブログの現状では、縄文時代にも達していないので、原始時代や縄文時代の風俗の本を読むことが多々あります。その中で、栗や貝とともに食料としてよく載っているのが、このクサソテツになります。コゴミの名称が一般的なんですが、自分はクサソテツの方が馴染み深いです。

 

山間部の湿地帯に群生。半日陰で育つ。形状はゼンマイに近い。ゼンマイとの見分け方は、ゼンマイには綿毛が付いており、クサソテツには綿毛が無く鰹節みたいなものが付着している。

春(3月~5月頃)の育ち切ってないぐるぐるの形になっている若芽の地上部が食用可能。秋にもう一度生えてくるが、そちらは食用不可

 

この野草が文明発展していない時期に有能な野草なのは、アク抜きの必要が無いこと。採集して、鰹節みたいな表面を洗い流して、軽く煮ればそれで食用可能になります。

このブログで調べて、アクの強い植物を食べるまでは、『アクが強くても、毒は無いんだから無理やり食べればいいじゃん』みたいなこと考えてましたが、アクが強い食べ物食べるの無理です絶対に無理。無理やりに腹を膨らませるどころか、食べられずにリバースしてしまうと思います。

 

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ゼンマイ

ヨモギと並んで日本の野草では一般的にも有名ですね。さきほどのクサソテツ同様、湿り気のある山間部に群生。特に日陰になりやすい傾斜には生えやすいです。シダ植物を探す場合には、渓谷や河原など水辺付近だと探しやすいです。

このゼンマイ(というかクサソテツもですが)の何が優秀かというと、ギョウジャニンニク など絶滅危機に陥ってる野草と違い、めちゃくちゃ見つけやすいです。先ほども書きましたが、ぐるぐる巻きの形が特徴で、同じクサソテツとの違いは綿毛の有無(あるとゼンマイ)。

3月~6月頃までの育ち切ってない若芽の地上部が食用可能。ただし、ゼンマイには男ゼンマイと女ゼンマイがあり、食用可能なのは女ゼンマイのみ。見分け方は、ぐるぐる巻きの中にある部分が、キャベツのような丸い潰れたボール状になっていれば男ゼンマイ、欠けた葉っぱみたいになっていれば女ゼンマイです。

 

このゼンマイはアクが非常に強く、そのままでは食べることが出来ません。また、触るだけでも手にアクが付く可能性が高いので、可能ならば採集にも手袋などを使いたいです。

アク抜きでは現世界では重曹を使うのが一般的ですが、自分のブログでは開発してない。かつ、重曹を作るのが手間ですので、木灰(炭酸カリウム)で行います。(雨や水に一度に濡れると成分が流れてしまうので注意)

まず、ゼンマイの綿毛と、さきほど男女ゼンマイを見分けるの使ったぐるぐるの中の部分を取り除きます。一度全体を洗い流し、木灰をまぶします。量は、一握り程度を全体にまぶす程度でかまいません。

それを熱湯で10~15分程度茹でて、冷水に一晩つけて、水を切って3日ほど天干しします。緑色のゼンマイでは無く、一般的な人が良く見る干しゼンマイになると思います。これは干し肉 と同じ考えですので、1年以上持つ長期の保存食になります。冷蔵庫の無い時代にはかなり優秀な保存食ですので、一般家庭にまで名を知られたのは妥当だと思います。

干しゼンマイはそのままでは食べられませんので、カップラーメンのように戻す作業が必要になります。お湯に入れてぐつぐつ煮ても戻りますが、ゼンマイの表面がぐちゃぐちゃになりますので、沸騰直前まで茹でたお湯(火は止める)に干しゼンマイを入れる。そのまま様子を見て、まだゼンマイが固かったら、再び熱湯を用意して火を入れずにゼンマイを入れる・・・を繰り返して柔らかくなれば、食用可能です。

 

 

自分は登山が趣味です。異世界転生は妄想や空想の世界なんですが、登山やキャンプは現実的に別世界に行ける方法なのかもしれません。高尾山の渓谷の近くにも、今の時期ゼンマイは生えています。また、ニリンソウも普通に見かけることが可能です。今の時期なら白い花が綺麗で見間違えないでしょう。

もちろん、現世界で勝手な採集は禁止ですが、フィールドワークする際に、食べられる野草を探すことで、自然の楽しみ方が一つ増えるかもしれません。