異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

燻製・干し肉

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罠猟などの狩猟で獲物を狩り解体が出来ると、一日では食べきれないほどの量の肉を採取出来る機会が訪れるかもしれません。冷蔵庫の無い世界の保存食を覚えておきましょう。

 

燻製

キャンプとか料理とかで、現世界でも特に珍しく無く行われている調理法ですね。

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・・・相変わらず拙い絵ですが、この調理法が本題では無いのですが、軽く説明します。チップと呼ばれるサクラ・ブナ・おか屑・リンゴなどの木の破片を不完全燃焼(直接、火にかけるのではなく、間接的に熱を与えて煙を出させる。そのため、チップをアルミホイルで包んだりするなどして真空にはしないが、ある程度酸素を奪っておくのが望ましい)させ、その上に鉄網に乗せた卵・ベーコン・チーズなどを乗せ、蓋をします。そのまま、短い時間だと10~15分程度、長いと2時間程度蒸すと、木の匂いの付いた燻製された状態の食べ物に変化し旨味が増します。

 

と、まぁ、これがこの世界で一番有名な燻製の料理法になるんですが・・・これは食べ物を美味しく食べる方法であって、厳密には保存食を作る方法では無いです。もちろん、通常の状態よりは期限が伸びていると思いますが、冷蔵庫に入れても持って1~2週間持てば良い方だと思います。

自分のブログで想定される状態はキャンプでは無く、サバイバル環境ですので、美味しく食べるよりも保存食を作る方向で燻製を行います。

採取した肉から白い部分である『脂身』を取り除きます。脂身は脂身で焼いて食べて良いと思います。(脂身だけでおいしいかどうかは別にして、カロリーは高い。保存には向かないだけ)燻製肉や干し肉は、脂身の少ない部位の方が作業しやすいです。

そのまま、薄く切って一番上の写真の様に火の上に吊るして、直火した木材の煙で燻します。この時、直接火に当たってしまうと燻製では無くなってしまうため注意。また、この作業を数日間、火を絶やさず行うと、食べ物の中の微生物が居なくなり、食べ物の中から水分が完全に蒸発して、常温でも数カ月の保存が可能です。(おそらく賞味期限では無く、消費期限だと思われる。煤まみれの可能性も高く味は期待しない方が・・・)

・・・この燻製肉を造る中で一番問題になるのは、数日間煙に燻し続けることだと思います。燻製の煙は、現世界では不可能ですが、異世界の森の中なら火事だけ気にすればいいだけですし、木材も豊富に用意するのは容易だと思います。

ですので、燻製肉を造る場合は穴窯で土器などを造る際に、穴窯の中では無く煙の出る煙突(厳密には排煙穴)に温度を調整(60°~80°が望ましい)して吊るしておくのが、効率が良いのかもしれません。自分のブログでは、土器は野焼きで作成してますが、穴窯を使った須恵器などの作成が行われてる場合、その燃焼にも数日かかりますので、上手く利用したいところです。

 

干し肉

燻製肉の話を聞いて、数日間も煙で燻し続けるの現実的ではないし、面倒くさいと思った方多いかもしれません。似たような保存食に干し肉があります。燻製肉と同じく食べ物の中の水分を完全に蒸発させて保存食にする方法です。漫画の「ソウナンですか?」でも燻製ではなく、干し肉が採用されてました。

 

燻製肉と同様に、肉の脂身を取り除き、薄く切ります。この時、海水に漬ける、塩をまぶすなど、塩漬けにすると保存がさらに利きやすくなります。それを紐や蔓、木などに吊るしておきます。この時に、直射日光の当たらない風通しのいい場所を選びましょう。干し肉作るなら、直射日光で乾燥させればいいじゃんって思うかもしれませんが、肉は高温多湿になると腐ってしまいます。そのまま、2~3日干しておくと、中の水分が完全に飛び、燻製肉と同じく長時間の保存が可能になります。

そのため、この干し肉作成は夏には向かず、冬に向いている作業と言えます。冬だと低温のため、場所によっては外自体が自然の冷蔵庫の役割を果たす場合もあります。

時期にもよりますが外で肉をそのまま干しているため、虫や他の動物がたかってくる可能性が高いです。(現世界では網の中に入れて干すのが基本)特にカラスなどの鳥獣は干し肉に限らず、果物などの保存食に手を出される可能性が高いので、弓矢などで仕留め、食料の保持と新たな食糧の入手にしたいところです。

 

 

冷蔵庫の無い世界で保存食の方法を覚えていないと、毎度狩猟に行かなければならなくなり、獲れた日は満腹、獲れなかった日は空腹と安定しないこと、その状態だと文明を発展させるどころか、日々の食生活で毎日が終わってしまうため、他のことに力を割くことが出来ません。せっかく獲れた山の恵みや命を無駄にしないためにも、保存食の方法は覚えておきたいものです。