粘土は、千の利用方法があるといわれ、割と簡単に手に入る上に、これが無いといろいろ先に進まなそうな素材です。
粘土がどこで取れるんですかって聞かれると、逆に困るんですけど、海岸とか川辺の近くとか、木の根っこの下とか、湿気のあるところ水のあるところだと、割と簡単に粘り気のある粘土が見つかるはず。
水源確保するのに、川(贅沢言えば、ろ過しなくて飲めそうな湧き水)、池、もしくは海がある程度近くにないと難しいので、粘土自体は、見つけるのそう難しくないはずです。
基本、地表には出でいませんので、採収の際には、なんかいい感じの石を使って掘り出す感じになりそうですね。
粘土とは、岩が風化して、川などによって流され、堆積した堆積物です。
とりあえず、粘土から、土器を作りたいんすけど、水飲みとか、物を保存する壺とかかな、欲しいのは。粘土があれば、理論上、蒸留とかの化学変化も起こせるようになりますね。
小学校の頃、体験授業かなんかで、土器作った気がしますね、冷やすのに、美術室に何日もおいてたような・・・。
何処で採取するのかにもよるんですが、水源物だったら、水分含んでねばねばになっているはず。山で乾燥して固形になってるものでしたら、すりつぶして粉状にします。
それにその辺で採取できる砂というか土を混ぜ(小石や草が入らないように注意)、練りながら、中にあるであろう石とか小石を排除していきます。
足して練っていくとだんだん粘り気が強くなっていくはずですので、市販の粘土を頑張って思い出して、それに近い感じにしてください。もしも、海辺の近くで取ったものではなく、水分が足りなければ足してください。
たぶん、凄い時間がかかる(1~2時間練ってた気がする)とおもうんですが、粘土っぽくなったら、太陽光の当たらない位置で、陰干しすると粘着力が増します(理想は一週間程度)。
ただ、そのまま成形(自分の体験の時も少しだけおいて成形作業に入った気がします。)することも可能ですので、作業状態によってはそれでもいいです。
一番下の底を作ってから、粘土を大きな紐状にして、くるくる回して、それをどんどんのせていって、側面を作ります。粘土と粘土の間が変な隙間になるんですけど、それは指でならしていきます。(輪積み法とか呼ばれます。)・・・文章だと説明しづらい。手に軽く水とかつけとくと、成形しやすいですね。
それでうまく形が出来たら、また一週間ほど陰干ししておきます。成形したものをすぐに、そのまま焼いてしますと、ひび割れる可能性が高いです。特にサイズが大きいものを作るときは、焦らず、きっちり陰干ししておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、600~900℃くらいで焼いたものを素焼き(土器)、それをさらに950℃もしくはもしくは初めの粘土を1200℃以上で焼くと陶器、素焼きをもう一度1200℃で焼くと炻器、粘土を1350℃以上で焼くと磁器と呼ばれ、少し性質が変わります。
どの世界も奥が深いですね・・・とはいえ、野焼きですと600℃前後しか熱が出ず、また、1000℃以上の高熱を得るために窯を作るための土器づくりですので、最初は素焼きと呼ばれる土器になるでしょう。
薪に火をつけて、火の熱をあてるように、成形した粘土をあてます。(予熱とか呼ばれます。)うまくくるくる回して、全体をむらなく予熱するようにします。
火が熾火(薪の火が、ぼぅぼぅ煙を出して火を出してなく、薪の芯が真っ赤になってる状態)になったら、先ほどの予熱を当てた粘土を逆さまにして、熾火の中に入れ、その上から、薪をどんどん足して、本焼きをします。
イラストでは、面倒くさいので一つしか書いてませんが、粘土から陰干しなど、大分時間くいますので、失敗する可能性も含めて、いっきにいくつか焼いたほうが効率がいいと思います。
数時間焼いて、薪が熾火なったら、木の棒を使って土器を取り出しましょう。
あとは、冷めるのを待って、冷めたら灰を洗い落とせば完成です。
この時に出る灰は、どっかに保管しておくといいでしょう。灰+油脂で石鹸(もどき)が作成可能ですし、なんでも無駄にしないといいと思います。
土器が作れれば、物を入れておく容器もできますし、水をため込んでおけるようになりますし、水を熱することも出来ますし、造詣が自由ですので、いろいろ造れそうですね。
出来れば、蒸留が出来る壺や、中で燃焼できそうな壺とか、竈とかを作れれば、文明が少しは先に進みそうですね。
いや、文章中も書きましたけど、自分一回作った経験はあるんですが、こういうのってホントに百聞は一見にしかずですよね。
文章とか、簡単なイラストでみるより、もう実際やったほうが早い気がします。
知識としてあるのが大事ってコンセプトで、ブログやってますが、未経験の方にもうまく伝われば幸いですね。