異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

アンモニア(※閲覧注意)

※このブログは、『古代文明』や文明の発展してない『異世界』に転生する前に、この世界でいろんな知識を付けて置こうという趣旨で運営しています。古代文明で『アンモニア』の入手は『察して』。食事中に読まれる物としては、とても不適切だと思われますし、読んでて(記事書いてて)不快になる可能性が高いのでご注意ください。

前置き

『諦めた』。いや、このブログ始める前から、おそらく『誰もが』、アンモニアを簡単に入手できる素材を知っていると思われますが、出来ればそれ以外と思い、勉強を続けてきましたが、『入手のしやすさ』『採集できる量』『古代文明の割と初期から採集可能』と『合理的』に見たら、「空気」以外だと勝ち目が見当たりません。

一応、真面目に他の入手方法として、火山口で『塩化アンモニウム』、塩化アンモン石って手があるんですが、『日本だと難しい(このブログは石化後の神奈川想定)』。

また、鹿の角や蹄を乾留して得る方法、エイやサメなど(ソウナンですか!でも取り扱ってましたね)から採集する方法・・・分かってます、もっと一番簡単な方法あるよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで、このブログでは『尿』から『アンモニア』を採取する方法を推奨します。量を獲れるわけでは無いんですが、100%入手可能で、かつ大量に入手可能で、かつこのアンモニア作る作業、そんなに難しく『は』ないので、現在の論理感とか無視すれば、素晴らしい素材な・・・気もします。

 

尿素からのアンモニア水の精製

www.youtube.com

この方法は、ドクターストーンの監修の一人の方が、動画を挙げておられ、個人的には『日本で一番詳しくこの方法に関して解説している動画・文献』だと思っているので、上記にリンクを貼っておきます。

この動画見れば、それで事足りるんですが・・・

 

動画でも説明してるように、尿=アンモニアでは無く、尿の98%は水分、残り2%の『尿素』。この尿素アンモニアにしていく作業になります。

 

考察1 尿素って放っておくと『発酵』して、尿素アンモニアに勝手になる。これが、土の中でも起こっていて、尿素⇒硝酸になって、尿が農作物の肥料になる理由にもなっています。

考察2 尿素じゃなくて、アンモニア回収すれば?に関しては、アンモニアの沸点が-33.4℃で、常温常圧だと勝手に気化します。トイレが臭うのはその現象なのですが、黄ばんでる尿石≒尿素?う~ん、最初の行程を天日干しは、難しい?のと、トイレの汚れからは尿素アンモニアは難しい?

考察3 例えば、尿を公衆トイレなどで一ヶ所に集めて、上手いこと霧散しないように上部を水(アンモニアは上方置換法で集め、水に溶ける)で回収・・・出来なくもなさそうなんですが、そんな地獄のようなシステム(アンモニアのガスが有毒な上に、物凄い刺激臭がする・効率が凄まじく悪そう)を作った人居ませんし、文献にも一切無いですね。そもそも、アンモニア回収した後の尿どうするの?って話になり、アンモニアって用途が8割が『肥料』なので、古代文明なら直接かければ良いだけじゃね?って話な気もします。

 

 

①「発酵する前の」『尿素』を集めるために、無駄な水分を熱して気化させる。

②煮詰めた溶液と、この動画では『水酸化ナトリウム』を使用していますが、『電気分解』発明前の古代文明では、「水酸化ナトリウム」を多量用意するのは難しく、(理論上は「水酸化カルシウム+炭酸ナトリウム」で作れないことは無いのですが)、このブログでは『水酸化カルシウム』(消石灰)を推奨。

(このため、動画では『重曹』が作成されますが、この方法だと、『炭酸カルシウム』に戻ります)

③突沸防止のための『トラップ』ですが、『素焼きの土器』の欠片で代用できます。この複雑なガラスは、多分作れなそう。

④動画の通り、熱して、水に溶かす。25~28%の濃アンモニア水溶液は、『10リットル』目安らしいので、これを繰り返す形になると思います。

アンモニアは、気化しやすい物質ですので、保管の際は、必ず密封するように。また、先述したようにアンモニアガスは『有毒』で、目などに入ると最悪失明の可能性もありますので、取り扱い注意。

 

 

・・・と、まぁ、いろいろ説明したんですが、これを『漫画』『小説』にするなら『カット』で良いと思います。中世ヨーロッパで、おまるで外にぶん投げていた話は有名ですが、小説とかでそういう話読みたいか?って言われたら別に読みたくないと思います。

ここで重要なのは、『アンモニアは入手出来る』こと。錬金術は、硫酸・蒸留ですが、『尿』から始まるって言っても間違いないような気がします。嫌われ者の印象が強いですが、『世界で一番製造されてる化学物質』。

懸念事項は、江戸時代だと、糞尿は金肥と呼ばれていたり、ローマだと、洗濯や歯磨きに使われていたなどの時期があり、大量に素材を集めたい場合は、その辺が少しだけネックかもしれません。あくまで『肥料』以外で、何か化学合成をしたい場合の、臨時処置として覚えて置くレベルかもしれません。

 

余談ですが、現在アンモニアは『ハーバー・ボッシュ法』で行われていますが、これを最初から出来ないの?に関しては、このブログレベルだと、『化学の実験』、錬金術レベルで、必要な分だけなんとか作るレベルなんですが、「ハーバー・ボッシュ法」は『工場』レベルです。

それでも出来るなら数年かけてもトライする価値はありますが、常温常圧では無く、高温高圧が必要なんですよね。500℃、200気圧。『耐火レンガ』ですら手こずってる状況で、これに耐えられる容器は作れる気がしません。また、ガス漏れ防止に、シーラーや溶接も必要で、『空気からパン・火薬を作れる』ドチートなんですが、初期は無理ですし、このブログでも多分無理ですね。