異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

スベリヒユ・オニグルミ

※このブログでは、異世界転生後の世界や世界文明崩壊後に使えそうな知識を紹介しています。現世界では、公園などの野草は除草剤などが撒かれている可能性や、安易に採集すると法律違反になることもあるので、参考程度にご覧ください。

 

このブログでは味関係無しに『食べられる野草』を紹介していますが、正直選べる状況ではないとはいえ、どうせなら美味しく食べられる野草を食べたいですよね。ブログ主は、フキノトウの苦さでリバースしかけましたし。

スベリヒユ

美味しい野草の定番ですね。日当たりの良い道端とか、畑のあぜ道とか、原っぱとか、街中のアスファルトの割れ目とか、道路の間の地面とか割とその辺に生えてる野草です。いや、自分も何回か見かけたことあったんですけど、家の敷地の排水溝の近くとか、下水道の近くとかで見かけることが多かったんですよね。(スベリヒユ食用ですが、流石にコレは無理かと)ただ、この間、整備された公園でも見つけました。

 

スベリヒユの特徴は、『上の写真』って言いたいくらい言葉にすると難しいんですが、タンポポとは違った感じで地面を這いつくばるように茎を伸ばして、葉っぱが扇風機みたいに丸くついていて、茎は赤い感じが多いイメージですが赤い部分が少なく緑になっているものもあります。フワッとした感じなんですけど、一度見れば「あ、あれスベリヒユだ」って分かる感じです。夏の午前中に黄色い花を咲かせて、一年中(日本では越冬出来ない場合が多いので冬以外)咲いています。

 

シュウ酸を含むため、食べる際には少量の木灰を混ぜて茹でる。食べ過ぎに注意。

コニシキソウ(有毒)

スベリヒユによく似た野草にこの「コニシキソウ」ってのがあるんですが、こちらは有毒です。自分も街中でスベリヒユだと思って、植物判定アプリでコニシキソウって出て「えっ?こんなんあったんだ」ってびっくりしました。異世界だったら、分からず食べてましたね・・・。

 

ただ、特徴さえわかれば「スベリヒユ」「コニシキソウ」の見分けは凄く簡単です。

①葉の真ん中に黒紫の模様があります。自分は「コーヒー豆」と呼んでいます。スベリヒユコニシキソウも同じ場所に生えているんですけど、並べるとマジで違いが分かって面白いです。

②①でほぼ十分ですが、念の為になら、コニシキソウからはちぎるとタンポポのような白い液(ラテックス)が出ます。スベリヒユからは出ません。

※ラテックス・・・要約すると、ゴムの素材。え、じゃあ、これを大量に集めれば『ゴム』創れるの?って思うかもしれませんが、世界大戦中のドイツがタンポポからゴムを創り出すのに失敗しています。

良いイメージないかもしれませんが、大戦中のドイツは「ハーバー・ボッシュ法」など高い科学力を誇っていました。そこが無理なら自分たちは検討の余地なしですね。

(今現在、ドイツが『ロシアタンポポ』という特殊な品種からゴムを創り出したそうですが、それはまた別ベクトルということで・・・)

オニグルミ

この間渓谷に遊びに行った際に見かけました。渓流沿いなどの湿気がある場所を好んで生えるため、サバイバルや文明初期に飲み水を求めて行動する際に見つかる可能性が高いと思います。

 

落葉性広葉樹で、樹皮は灰褐色の表面に縦方向の割れ目としわ、葉は奇数羽状複葉・・・って言われても自分も含めて全然見分けつかないと思いますので9月~10月頃に『上の写真』のような房状でくっ付いてる実で判断するのが一番確実だと思います。

 

オニグルミの実は、熟すと勝手に落ちて来ますのでそれを拾います。緑色でクルミっぽくない色をしていますが、これは果肉で非食用(タンニンが多い)です。

この果肉の中に堅果クルミの殻)があるため、この果肉を除去しなければならないのですが、手につくとかぶれます。本来、手袋や靴などがあると理想ですが、無い可能性も高いため、代案として

①そもそも果肉が腐ったりなどして、果肉がついていない物を拾う。

②果実を土の中に1週間~10日ほど埋め(もしくは水に2~3日浸けて置く)、果肉を腐らせる。

③あまりお薦めしませんが、素手で根性で頑張る。「果肉」って時点でお察しくださいですが、流水とか利用すれば・・・うーん、最悪の場合ですね。

 

こうして果肉から堅果(いつもの自分たちがよく知る胡桃の殻)を取り出せます。この殻の付いた状態の胡桃は、乾燥させると長期保存が可能ですので、非常食や保存食にすることも可能です。割って中の実の部分が食用可能部位です。

①岩の上にのっけて岩で叩き割る。防護眼鏡も無い状態で破片が飛ぶリスクなどやや乱暴ではあるが、何の道具も要らない。めちゃくちゃ堅いと思うので、手などを怪我しないように注意。

②火で炙って割れ目を作ってから、その割れ目に刃物を通して割る。指を切らないように注意。

(物によっては、中の実を取り出すのに道具でほじくり出す必要あり。)

 

オニグルミは食べられる量は少ないですが、栄養価が高いです。また、くるみ油といって、食用部位からは菜種油と同様の製法で精油も可能です。果肉や殻も何かしら利用出来れば廃棄率も減るんですが、なんでも使う昔の日本人でも明確な文献が見当たらないので難しいかと。

オニグルミの果肉は『タンニン』を含むと聞くと「鞣し」を想起させますが、「柿タンニン」と同じく別な成分が阻害すると思われます。(オニグルミの樹皮は鞣しに有用)

それなら柿タンニンのように「タンニン鉄」作ればいいじゃん?って思いそうですが、オニグルミの木には他の植物の成長を阻害する成分があります。クルミの果肉でのタンニン鉄は逆効果になる可能性も。

使えそうなのはタンニンで染める場合とか、タンニンでインク作るとか、色関係ぐらいですかね。殻もゴムに混ぜてタイヤとかは、ブログの現状では全く関係ないですし、火の燃料にくべるぐらいしか有効活用方法が思いつきませんね。

 

 

 

スベリヒユもオニグルミも『ソウナンですか?』の作中で紹介されてましたね。自分が食べられる野草に興味を持ったのもあの漫画の影響が大きいです。ちょっとお色気描写はありますが、ハーレムとかバトルとか人間関係のドロドロとか無いので、サバイバル系では一番読みやすいです。

いろんな知識調べるのに、ほぼ文章だけの文献も読みますが、やはり漫画で表現されてるのが一番分かりやすくて頭に入りやすいんですよね。図書館では全く借りられませんが、サバイバルシリーズが大人気な理由も分かるような気がします。