異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

紅花・アザミ・紅餅

※このブログでは、異世界転生後の世界や世界文明崩壊後に使えそうな知識を紹介しています。現世界では、公園などの野草は除草剤などが撒かれている可能性や、安易に採集すると法律違反になることもあるので、参考程度にご覧ください。

紅花

口紅の『紅』=「紅花」と思っても良い位に、江戸時代の紅と言えば「紅花」から作っています。また、間引いた若い芽・葉は食用にもなり、種からは油も採集することが出来る非常に有益な植物です。(種からの油の採集は、椿油・菜種油 同様ですので割愛)

 

まず「紅花」の入手方法なんですが、種の販売もされていますが、野草の紅花は、うーん?自分は見たことが無いですね。庭園とか、山形などの産地ならおこぼれであるかもしれませんが。紅花、見た目「薊(アザミ)」に近いのですが、アザミはたんぽぽ並みに見かけます。おそらく、文明崩壊後でも元庭園や元産地から野草化するのでは?と考えています。

アザミ

余談ですが、このアザミも、ベニバナ同様、食用可能です。採集するのにも、食べるのにも『棘』があるので要注意なのですが、『新芽・若葉・茎(いずれも薹が立つ前まで)・根』が食用可能部位です。アクはやや強いため、棘を柔らかくする意味も兼ねて煮る・茹でるはきっちりする必要があります。

たんぽぽ同様、よく見かける野草なので、『棘』さえ何とか出来るなら序盤に入手しやすい野草と言えます。『軍手』『手袋』が必須になると思いますが、覚えて置いて損は無いかと。

 

紅餅

紅花を『紅餅』(紅の染色に利用する、食べ物では無い)にするために、7月上旬頃に咲く花が、「下の方が紅くなって来た頃」(開花5~6日)に採集します。この時も棘があるので、朝露のある時間、軍手などの装備をきっちり(それでも多分刺さって痛いと思われます)

※「乱花」と呼ばれる紅花から作る食品添加物もあるのですが、ここでは「紅餅」「染料」が優先なのと。乱花は満開の前に採集するので「種」が採れなくなるので、ここでは割愛。

一応、この「紅餅」を作るために花弁を採集しても、そのまま種が出来る可能性があります。花から上切ったりしたら無理ですが、花びらを回収するだけなら可能。ただし、雨などで水をあげすぎると種が出ない。

(そのため、紅花は『日当たりが良くて、雨が当たらない場所』が望ましいとされています、難しいですが。そもそも紅花栽培自体、すこし難易度が高いです)

 

①採集した花びらを、すぐに2~3回水洗いする。

②この時に黄色の色素を洗い流す。

※余談 この『黄色』で染色出来るのでは?に対しては、『堅牢度』、定着率って言えば良いのか?染められなくはないんですが、水落ちしやすいって言えば良いのかな?出来なくは無いです。

③雨や陽の当たらない簾などの上に、②を水を切って広げて、1日に2~3回少し水をかけて混ぜて、紅くなるようにする。2~3日。

④③を臼やすり鉢で突き、潰す。潰した後、餅のようにペッタンコに成形(この形が、日干ししやすい)。

⑤④を風や直射日光の当たる場所で3~4日、裏表を返しながら乾かすと『紅餅』。

 

 

この紅餅から『口紅』『紅の染色』をするのですが、上記の作り方の通り「水には溶けない」ので、非常に面倒な工程を経ること(ブログ主が泣きたくなった)になりますので、今回はとりあえず紅餅までで。

この『紅花から紅』は古代から使われており、日本でもずっと昔から使われている色で、タイムスリップしてもチートになりません。(と言うか、現地人のほうが詳しいかと思われます)辰砂と酸化鉄の『朱』を最近調べててよく見かけるので少し気まぐれで調べて見たくなりました。

『漆』も漆塗りが、なんであんなに高いか、作り方と原料を知ってれば納得なんですが、紅餅から作る口紅も高級品なのは致し方ないですね。正直、『染色』『口紅』とか化粧とかそういう分野で、勝負するには男性の自分には厳しいのですが、「紅花・薊」がいろいろ利用出来ることだけ知っておけば、使える場面もあるかもしれません。