異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

サバイバル状況でのトイレ事情・その近辺の利用法

※タイトルから察して欲しいのですが、ややセンシティブな内容を含みます。食事中の方やこういうの読んで気分を害する方は、プラウザバックをお願いいたします。また、カテゴリー的に『考察』では無いのですが適当なものが無いので『考察』にしておきます。

「こんな可愛い私たちがするはずないでしょ?」と『ソウナンですか?』でも述べられていた通り、異世界転生系の小説や漫画で99%カットされる内容です。書く必要性も全く無いと思います。正直、しなくてもいい世界や身体になれば大分面倒が減るのですが、ちょっと真面目にトイレ事情を考察します。

 

サバイバル状況・文明崩壊後の公衆トイレが無い状態では、おそらく2通りの方法が考えられます。

 

①地面に穴掘って埋める。

現在でも登山とかで『雉をうつ』と言われていて、公衆トイレの無い状態での最終手段にして、原始の方法ですね。(※現世界での登山の場合は携帯トイレを持っていきましょう。あくまで最終手段。)

拠点は「睡眠・食事」をとるため、そこの近くだと悪臭など衛生上の問題が発生します。拠点から少し離れた藪の中を上手く周りを目隠しにするように『厠』のような場所を創るのが、利便性や衛生面考えると一番良さそうです。『ソウナンですか?』のように一人一人の場所を決めて、そこに定期的にするのが衛生上良さそうです。

トイレットペーパーなんてある訳が無いので、葉っぱですね。柔らかい葉っぱ。一応、そういうのに使いやすい種類も知っているのですが、ここでは名をあげとくのは止めときます。穴掘るだけじゃなく、木の板で足場を作ってボットン便所にすると使いやすいかもしれません。

不衛生だと思うかも知れませんが、土に埋めれば微生物が分解してくれますので、ペットボトルより環境破壊になりません。余裕があれば、目隠しなどの為に屋根で雨ざらしにならないようにすれば尚良し。

 

②海に近いかなり下流でする(※当然ですが、現世界では真似しないでください)

塩や魚や水分の入手を考えると、最序盤は川に徒歩で行ける距離に拠点を作ることになります。そこで海の下流に近い場所でするという手段を古代の縄文・弥生時代では行っていました。疑似水洗トイレですね。

縄文や弥生時代の村の集落の再現で、村の右下・川の下流辺りに丸太を組んだボットントイレの再現がある場合があると思います。熊や動物の死骸・糞尿、寄生虫などもありますが、下流の川の水を飲むなっていう教えが身に染みますね。

 

日本の江戸時代では糞尿は「金糞」と呼ばれ、地方の農民達が農業の堆肥として重宝しました。江戸に作物を売りに行き、糞尿を買って戻ってくるみたいな動きも実際にあったみたいです。今考えたら凄いレートですよね。

実際、今でも馬糞は良い堆肥として利用されています。では、人糞はどうなのか?と言われると心情面は置いておいて、効果は無い訳じゃ無いんですが、人間の悪い病原体などが作物に移る場合があり、あまり優れた堆肥とはいえません。ちなみに尿は(心情面を抜かせば)農作物に良いとされています。

厠に屋根を付ければ尚良と書きましたが、糞尿と土草が混じった土からは硝石(硝酸カリウム)が数年後に創れる可能性があります。(雨に濡れると成分も流れる)Drストーンで、他全員石化した時にスイカが創った硝石ですね。

また、尿からはアンモニアを抽出できますが・・・尿≠100%アンモニアのため、尿から抽出工程が必要になります。尿が100%アンモニアだったら、今でもお金払って集めてたかも知れません。空気中からハーバーボッシュ法で創れるから無理か。

 

江戸時代の江戸の世界一の水道は、もちろん地質調査や、職人の優れた技術もあって実現したと思いますが、それを上手く利用出来たのは「金糞」のおかげだと思います。わざわざ金になるモノ水に流しませんし。もし、江戸時代にタイムスリップしたら、そこは歴史を修正しなくてもいいのかもしれません。下町の臭いはヤバそうですが。

ちなみに中世ヨーロッパでは、溜めて置いたものを定期的に窓から外にぶん投げていたそうです。それは伝染病止む無しですね。ただ、ローマ時代には『下水道』が整備されていたようです。ローマ帝国の終焉と共に歴史から姿を消しましたが。

川辺では無く内陸に村や町や都市を起こそうとするならば、優先的に『下水道』を整備したいところですね。

正直、異世界なのに動物の解体とか、食糧難とか、下水の整備とか、全然ロマンの欠片も無い話してますが、一応漫画やゲームの世界では無く、実際に自分がそういう状況になったらと言う仮定でこのブログは書いています。なんだかんだ言ってやっぱり文明の発展した現代は、人類にとって死ぬほど便利で清潔で快適な生活なんだろうなぁって実感します。