葡萄（ぶどう）
現世界で、もし人間が石化して入手しやすい果物は、一般家庭で栽培が普及している柿・柚。そして、野生で入手しやすいものは、このぶどうになるかと思います。（もちろん、地域により大きく格差あり）
狙いたいのは、冷涼地（日本だと沖縄以外）の山に自生している食用葡萄『山葡萄』ですね。ただ、間違いやすい種類が多々あるので特徴を注意して覚えておきましょう。
間違いやすい種類 その① ヨウシュヤマゴボウ
弱いながらも全身に毒を持っている毒草です。形さえ覚えれば全然違う形してますので、間違うことは少ないかと思います。なんかムカデみたいな実の付き方してますね。根＞葉＞果実の順に毒が大きく、大の大人なら１０粒程度なら平気らしく（※ブログ主は責任取りませんので自己責任で）、鳥類は食べているらしいんですが、葡萄と違ってめっさ不味いらしいです。
インクベリーという名がついていて、潰すと手や服に色が付きなかなか落とすことが出来ません。そのため、染め物などには活用することも出来ます。確かに、子供の頃こういうのぶつけて遊んでいた記憶がありますね。植物の名前とか知りませんでしたが。
間違いやすい種類 その② ツヅラフジ
上記の写真がツヅラフジです。実の色や大きさは葡萄そっくり・・・というか見分けはつかないんですが、実の付き方が違います。葡萄は房のように付いてるのに対して、こちらは一ヶ所からにょきにょき生えるように付いています。この実には毒性があります。漢方薬で使われることもあるそうですが、医療の発達してない状態での毒は致命傷になるかもしれませんので確実で無ければ避けるのが吉かと思います。
間違いやすい種類 その③ 野葡萄
その辺に生えてる葡萄で一番見つかるのは、この野葡萄と言われています。山葡萄はかなり酸っぱいモノの食用可能ですが、この野葡萄は毒はありませんが、不味すぎて食べることは出来ません。見分け方は、山葡萄の実は、紫色の一種類の実をつけるのに対して、野葡萄はいろんな色の実をつけてカラフルになっています。
野葡萄は食用として食べることは出来ませんが、その実を潰してワインや酢を創ったり、ワインからエタノールを抽出することも可能です。山葡萄を採集に行く際に籠を分けて集めて、食用は山葡萄、ワインや酢にするのは野葡萄と使い分けたらいいと思います。
・・・エタノールはいいんですが、実が不味い野葡萄のワインや酢って美味しいのかっていう疑問があるんですが。まぁ、現日本で野葡萄のワイン作るわけにもいきませんので試しに作ってみて全く駄目そうなら、また考える感じになるんでしょうか？
ちなみに山葡萄の方が見つけにくいのは、人間より先に鳥類や野生動物が食べる可能性が高いからです。人間が好きな物は動物も基本好きなことが多いですからね。逆に毒とか不味いものは残ってるって感じですね。
山葡萄に限らず、りんご・梨・柿・柚・みかんなどの現世界で自分たちが積極的に食べる果物があれば、場所を覚えて採集したいですね。キノコとか雑草とか、狩猟して鶏肉とかよりも一番簡単に手に入って調理も簡単で美味しいですからね。しかも、種があればそれを植えて数年後には採集可能に出来るかもしれないというメリットもあります。
