異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

ぶどう酒(ワイン)

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前回、ぶどうの記事を書いた際に一緒に書こうと思っていたんですが、記事が長くなりそうだったので別に記載。

 

※注意事項

このブログは、全世界の人が石化した後の世界もしくは異世界へ転生した際の知識を現代でつけておこうという趣旨で書いております。現世界の日本で、葡萄を発酵させてワインを造る行為は、密造酒になり違法行為になるので、現世界で試すことは御止めくださいますようにお願いします。

 

ぶどうをワインにするためには、凄い簡単に言うと葡萄の実を皮ごと一ヶ所に集めてれば、勝手に発酵してワインになります。真偽のほどは不明ですが、猿が木の祠に果物を一ヶ所に集めて発酵させた猿酒というのが、ワインの起源だとかなんとか。

余談ですがすでに蜂蜜を入手しているのならば、それに水を足していけば発酵が始まりラードという酒に変わります。そのまま、水を足さないと発酵は始まりません。

アルコール発酵させるにはグルコース天然酵母が必要です。現世界では、ワイン=発酵させたぶどう酒なんですが、理論上全ての果実で酒は造ることが可能です。リンゴ酒はシードル、梅は梅酒・・・桃や柿やさくらんぼからも造ることは可能です。

ぶどうを選ぶ理由は、ぶどうは山葡萄・野葡萄があり他の果物より入手しやすい(場合によっては柿の方が入手しやすいかもしれませんが)、ぶどうは一番アルコール発酵させやすい果物になります。理論上は全ての果物が酒になりますが、必ずなるわけではありませんから成功率高い方を選びたいですね。

 

まずは、ぶどうを採集し、実を房から外していきます。発酵させるために必要な天然酵母は果皮に多くついていますので、酒を造る場合は水洗いなどしないで果皮を剥かずそのまま入れます。もしも葡萄以外で造る場合も同様です。

そのまま、実を潰していきます。この時に実や皮や種が残ると思いますが、先述の通り残して置きます。

もしも、ワインではなくぶどうジュースを造りたい場合には、ここで一度火をつけて熱しておきます。火を入れると天然酵母がいなくなり、ぶどうジュースが発酵することはなくなります。

理想はビンやペットボトルなんですが・・・この状況だと土器か石器の器に入れることになりそうですね。先ほど潰したものを果皮と種ごと容器に入れて、蓋(石の蓋かあれば布)をします。この状態で真空になると思えませんが、発酵には酸素と20℃前後の気温が必要です。多分、外で発酵させることになりますので、甘い匂いに誘われて虫などがたかってくると思いますので、うまく蓋をしたいですね。

それを毎日1~2回かき混ぜます。かき混ぜないと、溶液の上部に酵母がコロニーをつくり、それを餌にカビが生えます。発酵中は二酸化炭素が発生していて、溶液をかき混ぜると泡が出てくると思います。

それを10日~20日ほど繰り返すとぶどうがワインに変わります。アルコール発酵終了の見極めは、泡(二酸化炭素が発生していない)、もしくは澱と呼ばれる沈殿物が発生している、もしくは舐めてみて味で確認するといいと思います。澱は市販物じゃないし野生の葡萄を使うことを想定してるので、濾過しなくてもいいと思いますが、気になる人は上澄み液だけ回収してください。

Drストーンではこれを蒸留させてアルコール・・・エタノールを集めていましたね。多分、このぶどう酒アルコール濃度はそんなに高くならないと思われます。エタノールを集めるのも一苦労だと思いますが、入手は可能です。また、もしも発酵させすぎてもワインではなく酢になるだけですので、発酵さえしてくれれば利用価値はあります。

ぶどうには、山葡萄・野葡萄と種類があって、山葡萄は食用ですが野葡萄は不味すぎて食用出来ません。ですので、発酵させてワインを造るのなら、食用出来ない野葡萄の方を利用すべきだと思うんですが・・・食用で不味い野葡萄のワインは上手いのか?という疑問もありますが、不味かったらエタノールでも回収してください。現日本で自分が試すわけにもいきませんし。

 

全世界の人が石化してなければ、硝酸やエタノールは急ぐ理由が見当たりませんが、野葡萄の活用や酒は人を動かす動力源になります。なによりここから作られるは、古代メソポタミア文明からある料理のさしすせその基本調味料です。個人的には余裕があれば序盤で入手・発明したいものですね。

古代文明だと、ぶどう酒ってイメージ強いですよね。これで少し古代文明に近づけましたかね。