異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

栗(くり)・雲丹(うに)

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栗(くり)

ヒエ・アワ・キビ・ドングリ・・・・古代の方々が採収していた食べ物の中で、最も現代人に馴染みがある食べ物がこの栗の木の種子である栗ですね。食べ物を紹介する時、味は基本ある程度味無くても我慢しろスタイルなんですが、この秋の栗の実はめちゃくちゃ美味しいですよね。古代から人類や鳥類に愛されている変わらぬ味ですね。

 

採集は秋になると、イガをつけて落ちます。木についたままのものは熟成していない可能性もありますので、落ちてるものを拾いイガを開けて中の茶色の種子を回収します。イガは現世界なら、靴があるんで両足で真ん中を開くように踏めば安全にイガを取れるんですが、靴・・・無いと思うので、あれば草履かもしくは素手で対応することになりそうですね。あとは、その茶色の皮を剥けば中に食用出来る実が入っています。

 

少し前に、この栗の木を自生(均等な間隔で栗の木が何本も植えられていた)していた縄文の集落がある発見がされたそうです。栗の木は、桃栗3年柿8年と収穫までに非常に時間がかかりますが、植生出来る木の中では難易度は低いそうなので、異世界転生したら周りに植えてみてもいいかもしれません。

 

①落ちている栗の実から、イガだけ剥し、冬の間水などに漬けて保管しておく。食べる時には茶色の渋皮も剥くが、これも含めて種ですので剥かないこと。

➁そのうち、栗の実から栗の芽が出てくるので、これを2月中旬~3月頃(その地域や気候・栗の種類によって変動有)に、3~5センチほどの穴を掘り、そこに埋める。成功確率は100%じゃないため、ある程度距離を開けて均等に栗の芽を植えておく。

※注意点・・・栗の木は一種類のみだと木自体は育つが受粉しないため実がならない。実をならすためには、受粉樹と呼ばれる別の種類の栗の木が必要になる。まぁ、野生の栗の木をいろんな箇所から栗の実集めて育てれば問題ないかと思われます。一ヶ所からだけ育てないように注意。

③苗が出てくると思いますので、除草や剪定をして育てるのを助けます。雨の当たる地面に植えておけば、基本水やりは不要だそうです。(ここが手間のかからない植林のポイントっぽいですね。)ただし、雨の降らない真夏日などが続いた際には、水やりも必要になります。

④縄文自体の建築物(竪穴式住居など)は栗の木で出来ている場合が多いです。ノコギリも無い時代、木材を利用するには楔で割る必要がありますが、栗の木は割りやすい木材です。

 

自然のモノを採収する場合でも注意なんですが、イガは必ず栗の木の近辺から回収しましょう。量があるから大変ですが、これが栗の木にあると栗の木が病気になります。イガは使い道が特にないので、火をつける際の燃料にするしかないですね。松ぼっくりとかと同じく着火剤としては優秀らしいです。

 

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雲丹(うに)

栗のイガから発想される、海の近海の岩場で獲れるウニですね。ウニは、見た目同じように見えるんですが、900種類以上の種類が居て食用されているのは以下の6種類です。

 

バフンウニ・ムラサキウニ・アカウニ・エゾバフンウニ・キタムラウニ・シラヒゲウニ

 

この見分けが付けば理想ですが、一応これ以外のウニでも味が不味かったり、部位が非常に少なかったりで食べられないことはないらしいです。

ただ、ガンガゼっていう種類のウニには、注意が必要です。ウニの殻つきのものを高級店で食べたことある人は分かるかもしれませんが、ウニの殻の棘ってそうそう人に刺さらないです(めちゃくちゃ押し付ければそりゃ刺さりますが)。ですが、このガンガゼの殻の棘は細く鋭く人に刺さり、また生物ですので棘が素早く動き、刺さると毒を持っているため非常に痛く、針が折れやすいため体内に針が残る可能性もあります。

見分けは、針が細く鋭く長いので簡単ですが、ウニの採集に岩場に出ているときや、海中で魚を探しているときに気付かず流れて刺さらないように注意です。素手しかない異世界転生時に触るのは危険行為ですが、一応不味いですが食べることも出来るそうです。

 

ウニの採集・食べ方なんですが、

①ウニは黄色部分が食用部位なんですが、これはウニの卵巣・精巣なため、繁殖期の一か月前ぐらいが旬。そのため、時期や気候や地域や種類によるが春~秋までが旬。旬を外れていてもウニは採集できるが実入りが少ない。

②海の近海の岩場周辺を探す。海の引き潮・満ち潮で、満ち潮時には海の中、引き潮時には浅瀬になっている岩場が理想ですね。この際に先ほどのガンガゼやウニを素足を踏みつけないように注意しながら採集する。

③ウニは生物なため、生きたまま採集するのが望ましい。判別方法は、ウニの棘に軽く触った時に動きが見れるかどうか。土器などに海水を入れてそこに採集すれば捌くまでの鮮度を保てる。

④ウニを採集したら、殻の後ろ側にあるクチバシと呼ばれる部分をくりぬき切り取る。(石器ナイフなどになると思うが、柔らかい石では無く硬度の高い物を使用したい)中の水をいったん捨てる。

⑤中に食用部位の黄色い部分が見えていると思うので、殻をはぎ取り、それ以外の部位(ワタなど)を取り除いていく。現世界ではピンセットを使っているが、木材と火などでそれに準ずるものをつくって置くといいかもしれません。

⑥黄色部分を取り出し、海水で洗う。この際に、先ほど取りきれなかった食用部位以外も取り除いておく。あとは、乾燥すれば食べられます。

くりぬいた殻に関しては炭酸カルシウムやミネラルを豊富に含むため、そのまま畑に投げておけば(砕いても勿論可)肥料になります。または、炭酸カルシウムから他の利用をしてもいいと思います。

 

時期によりますが、仮に世界が滅んだ後でも栗やウニは比較的入手しやすい身近な食材だと思います。(現世界では、漁業権とかありますので当然採集には、組合などの許可を得なければ禁止です)・・・なんか、このブログ書き始めて初めてまともな食材を紹介した気がします。