異世界転生する前に

異世界転生する前に

異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

かまぼこ(ちくわ・さつま揚げ・はんぺん等)・じゃこ天

異世界転生時や無人島でのサバイバル状態は、『魚』さえ豊富に手に入るのであれば、食料問題は解決出来ます。タイパとかコスパとか効率性考えるのなら、その日食う分を焼き魚にして食べて、あとは干物・燻製して長期保存できるようにするのが、最も効率的・・・なのですが、まぁ、それだけじゃ面白く無いのが人生ですので、『小田原』拠点ということで、練り物、『かまぼこ』について少し記載します。

先に記載しますが、かまぼこ(練り物)は長期保存に向かず、冷蔵庫なければ氷で数日持てば良い方かと。そのため、かまぼこは流通や技術が発展する江戸時代までは高級品とされていました。

(補足 『燻製』については前も記載したと思いますが、現代の市販で売ってる「燻製」「干物」は保存食じゃありません。保存性よりも味や使いやすさを重視してるため、1週間持ちません。正しくは、『棒だら』『スルメ』のようにカチカチになるまで燻製の場合3日3晩水分を飛ばし続け、使用の際にはハンマーで叩いたり水で数日浸けて戻します。「全乾品」「半乾品」と言い方も違いがあります。)

かまぼこ

かまぼこ=ちくわ=さつまあげで、少し作り方が違うのがはんぺんになります。蒸すと『かまぼこ』、焼くと『ちくわ』、揚げると『さつまあげ』、山芋やサメなどを混ぜて茹でると『はんぺん』です。他にも地域によっていろんな練り物があります。

かまぼこの種を作るには、要約すると

①魚から白身を剥ぐ

②それを細かくメンチにする

③水晒しで、小骨などを除去

④水分を抜いて、『塩』と調味料を混ぜて練り込む

(②と③は順不同)

 

かまぼこに使える魚の種類なんですが、古代ではナマズ・コイとか、鮭とか鯛とかでもかまぼこになるので、味は知らんが、品質に拘らなければ青魚だろうがなんだろうが構いません。ただし、そもそも魚全体そうですが『新鮮なこと』が条件です。干物などをかまぼこにすることは出来ません。

①魚の鱗や内臓や頭を切り、三枚おろしにして、背骨から白身をスプーンでも何でもいいので剥ぎ取ります。

②剥いだ白身を細かく刻んで、冷水に浸けます。10分×2とか、30分とか言われてますが、要は小骨などの除去。浮いてくる小骨などを取り除きます。

③②を布で包んで絞るなどしてよく水気をきった後、臼で粉々に(現代ならフードプロセッサー)して、『塩』を3%程度(必須)+昆布だし・砂糖・みりんなど調味料(お好み)を混ぜ合わせる。

 

③を板につけて蒸して、冷水に浸けるか何かして冷やすと『かまぼこ』、竹などに巻いて焼くと『ちくわ』、山芋などを足して茹でると『はんぺん』です。

当然ながら、かまぼこなどは保存食でもなんでもなく、おせちの中でも足が早いと言われており、作って1~2日ほどしか持たないと思います。(塩漬けや冷蔵すればもう少し持つかもしれませんが、練り物は正直あまり長期保存は効かない)

 

(補足 かまぼこ=スケドウダラを連想する人も多いと思いますし、今現代のかまぼこの材料に間違いはないです。ただ、『冷凍すり身』って技術が必要で、そもそも冷凍どころか、冷蔵も出来ないこのブログの状況ではそもそも関係無いのですが、『ソルビトール』で冷凍の変質を防いでいます。ソルビトールはりんご等に含まれており、ブトウ糖(グルコース)を水素化することでうんたらかんたら・・・。

この「冷凍すり身」の技術は、「インスタントラーメン」と並んで、日本で産まれたノーベル賞レベルの技術らしいので興味のある方は是非。このブログの現況だと、発明前と同じくスケドウダラを使うのは難しいかもしれません)

じゃこ天・煮干し

同じ練り物ではありますが、このブログの状況なら『じゃこ天』をちょっと薦めます。じゃこ天は、「雑魚」を語源としており、要は売り物にならない小魚を利用した揚げかまぼこの一種です。

①魚から、頭・内臓・鱗を落とす。

②骨や皮ごと、粉々にする。

(水晒しは、小魚なので骨ごと食べられるので、不要。)

③②に塩3%+調味料を混ぜて、練り込む。

④成形して油で揚げる。

 

それでも余ったら煮干し(いりこ)にすると良いと思います。煮干しの作り方は、

①魚を洗い、鱗を取り除く(頭と内臓も好みで取り除いても良い)

②塩分3%程度の塩水で茹でる(焼いても可・焼くと焼き干し)

※塩水で茹でた場合は、直接天日干しすると腐るので、粗熱と水気を切ってから干す

③天日干しなどで乾燥させる

(補足 『干物』もそうですが、からからの夏よりも冬の方が作りやすいです。夏は温度も高いですが、湿度も高く、何より蠅などの虫が飛んできます)