※このブログでは『0から』を基調としてますが、この牛乳に関しては、野生の牛もしくは少数で育ててる牛飼い(および羊飼い)から分けてもらえる前提で記載。羊や山羊などからも乳は搾取出来ますが、資料のため『牛乳』中心。
牛乳
大前提なんですが、牛乳は『出産した雌牛』からのみ搾乳出来ます。子供を育てるための母乳なので当たり前なのですが、自分含めて馴染が無い方には意外と抜け落ちてる可能性があります。そのため、野生で捕まえるだけでは搾乳出来ない可能性もあります。
(※出産してからすぐの初乳は、人間用では無く、また出産から1年~1年半位経つと母乳が止まる。そのため、現代の乳牛は、休ませる期間を挟んで、人工授精さえ、常に出産⇒牛乳が出る状態を維持している)
乳搾り
①必ず手などを消毒する(異世界や古代文明だと難しいかもですが、欲を言えば清潔な手袋があれば尚良)、絞る前に乳を綺麗にふく、前搾り(最初の乳には殺菌などが混じってる場合などあるため)をする。
②自分たちはホルスタインの訓練されてる乳牛にしか触れないのですが、乳牛はとても大きく蹴られる・踏まれると非常に危険なため、足を縛ったり胴締めをする。付けない場合は、怪我に非常に注意。
③1日2回とか1日10~50リットルとか、絞ってから搾乳できる時間が短いとか有り。
殺菌
衛生管理がきちんとされてる牧場なら、絞ったばかりの生乳でも問題無いかもしれませんが、基本的に殺菌するべき(特にこのブログの現況なら)。
温度や時間によっていろんな方法があるのですが、『63℃以上で30分間』加熱殺菌するのを、このブログでは推奨。(現代だと、もっと高温短縮の方が一般的だが、このブログでは道具・機械が無い)
『牛乳』利用の最大の難点なんですが、現代でも分かるように、牛乳は割と腐りやすいです。そのため、現代の冷蔵・冷凍技術(コールドチェーン)を持ってして、あの牛乳は流通出来る訳で、古代文明だと牛乳をそのまま飲めるのは、牧場かその周辺に住んでる人だけですね。
そのため、バターやチーズなどの発酵させて長く持つ乳製品(バターは食用では無い、美容品として使われていたとか)に加工する必要があります。
酪農について
あくまで『考察』に近いのですが、例えば戦国時代に異世界転生した際に、『酪農』を拡げる・取り入れるのは、非常に難しい(不可能ではない)と、自分は考えています。
まず、牛の管理・母乳の管理は『酪農の専門知識』があって初めてスタートラインなレベル。平安だか奈良時代にも、一部酪農があり、江戸時代に千葉、明治以降に北海道でも一部行われていたのは事実なのですが、調べれば調べるほど困難に感じています。
酪農で古代文明だと『餌』が問題かな?と考えていたのですが、菌等による病気の管理、上の搾乳するための人口受精、流行りの病気で全滅する可能性、絞った牛乳の安全の管理など、これを簡単に外国から母乳を輸入して出来ましたするのは、不可能では無いが違和感感じてしまうかも。
牛車など、上記の様に牛が日本に居るのは事実なので、少量入手・自分が使う分だけ入手する分には、可能と判断しています。ナーロッパなら、山羊や牛飼いから買う・貰う形になるかと。
農業も『作れる』だけならまだしも、美味しくかつ最大効率で作るなら、プロとは勝負にもなりませんし、なんでもその道のプロってのは簡単に敵うものではありませんね。ただ、逆を言えば酪農に詳しい・知識がある人が居れば、古代文明でもワンチャンはあるのかもしれません。牧場って凄い綺麗で清潔なんですが、意味があってああしてるんだなってのと、今でも結構経営難しいのに、古代文明でも経営できるか、分かりかねますが・・・。『ハードルが高い』と考えた方が無難かと思います。