炭酸ナトリウム・・・化成式はNa₂ⅭО₃
別名ソーダ灰とも言われる。
外観は、白い粉末・・・全部そうですね、土器かガラスかで分類しておいた方がいいですね。採取方法は、
①海藻を集めて灰にする、あとは炭酸カリウムと同様。
その灰を水に入れる。燃えきれなかった海藻の粉は、水に浮くので、それはすくっておく。
この水を灰汁(あく)といい、これを火で煮沸するか、天日干しで水を捌けさせると、そこに白い粉が残るので、それを回収する。
採取できる量は、一キログラムの草木につき、約1グラム・・・効率は0.1%の効率ですね。
要は、陸上の草木で行うと、炭酸カリウム。海藻で行うと、炭酸ナトリウムになります。
うーん、日常で使いそうな薪の灰ならまだしも、海藻の灰一キロで取得0.1%はしんどいですね。他にその時点で手に入る手段が無いのなら、やるしかありませんが。
ちなみに、海藻でも上記のイラストのホンダワラ科が適している(昆布でも可)と言われている(現実世界でも地中海のオリーブオイル +ホンダワラ科の植物から採った炭酸ナトリウムの石鹸が作られる)。
このホンダワラ科の海藻。昆布のような見た目ではなく、上記のような陸上植物に似た形をしています。代表的なのはひじき。
『流れ藻』といって、要は海中で根っこが抜けた海藻の集まりが、海の上ぷかぷか流れていて、それが魚やプランクトンの生息地になっているんですけど、この流れ藻のほとんどは、ホンダワラ科です。ですので、台風とか、海が大荒れになった後の海岸になら流れ着いてるかもしれません。
ただ、ホンダワラも昆布も、海で満ち潮で海面が変わる位置よりも下に生息します。なんで、もしも海岸になかったら、海に潜って採りにいくことになるのですが・・・。
いや、自分海でゴーグル無しで目がめっちゃ痛いし、前ほとんど見えないんですけど・・・その状況で、海の中潜って地面から、昆布やホンダワラ抜くのか・・・。
海女さんとかも、素潜りしてたらしいので、不可能ではなく、やれば出来なくもない可能性もないと書いておきます・・・。
(追記)ソウナンですか?という漫画に、訓練すれば素潜り可と描かれていました。人間頭が勝手に浮くので、頭を垂直にして、足で蹴って潜るそうです。視界に関しては、自分の息を吐きだして作った空気を、レンズの替わりにして、視界を確保出来るそうです・・・自分にできるかな・・・。
用途
①ナトリウム石鹸の素材になる。
➁水酸化カルシウムの水溶液と炭酸ナトリウムの水溶液を混ぜることで、水酸化ナトリウムの生成が可能。
③硬水(苦い水)を軟水(いつも飲んでる水)に変える。
④こんにゃくの凝固剤として使われる。
⑤ガラスの原材料の一つ
また、用途があれば足していきます。