異世界転生する前に

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異世界転生する前に現代社会の栄智を勉強しておきたい

火打ち石

鍛冶場で、鉄をハンマーで打つと、火花が散ってるシーンをみかけたことはありますでしょうか?その火花を使った、火起こし方法になります。

よく時代劇で、石と石をカチカチやって火をつけてるアレですね。

 

ただ、その辺の石ころ同士をぶつけても、火花は散りません。(石と石をぶつけた力だけでは火花は出ない)火花は、石についてる鉄の成分が、剥がれて燃えて出ています。

なんで、ある程度固い石(硬さを示すモース硬度が7以上)・・・まぁ、チャートって呼ばれる堆積岩などが適切なんですが、河原に落ちてる一番固い石と、『黄鉄鉱』(実際は、鉄が混じってる鉄鉱石なら何でも良さそうなんですが、多分これが一番手に入りやすい・・・と思う。)。

これら、2つをぶつけて、弓切り式火起こしにように、火種⇒火口⇒薪と火を大きくして着火していきます。弓切りと違って、火種が火花ですので、弓切りより着火がしにくいと思われますので、火口には、なるべく燃えやすいものを活用しましょう。まぁ、ススキの穂あたりでいいのではないのでしょうか?

アイスマンと呼ばれる紀元前3300年前のミイラも、チャートと黄鉄鉱の火付けセットをもっていたので、黄鉄鉱さえ見つかれば、理論上はやれないことはないはずです。

 

その『黄鉄鉱(おうてっこう)』とはなんじゃい?って話なんですが。

黄鉄鉱、英名をパイライト。金色の色や、金閣寺に貼ってありそうな金メッキみたいなのがついてることが多いことから、金と間違えられられることが多く、『愚者の黄金』とも呼ばれる。

 

鉱山入ると、金メッキのついた石見たことあると思うんですよ。砂金もあるとはいえ、金なんてそうそうあるものじゃないだろうし、多分それが黄鉄鉱な可能性が高いと思います。似たような鉱石に黄銅鉱(チャルコパイライト)ってのもありますが、パイライトは、火打ちに使うぐらい硬い鉱石ですが、黄銅鉱はもろい鉱石です。硬さで判別するのがいいんじゃないか、と。そんなにレアな鉱石でもなく、特別な鉱山でもなければみつかりそうな感じですね。

 

黄鉄鉱は、鉄(Fe)と硫黄(S)のFeS₂という化学組織に表せる。つまり、理論上はこの石から、鉄・硫黄、そこから硫酸(H₂SO₄)も作ることも可能。

(硫酸はSO₃+H₂O→H₂SO₄の化学反応が、かなりやばいらしいため、古代文明じゃ無理かも・・・)

鉄・硫黄・硫酸があれば、文明を進めることが可能っぽいですけど、自分の頭がついていかないんで、またおいおいやっていきます。

 

これ、調べてる間に、石油から硫黄や硫酸もとれるって知ったんですけど、燃料・衣類・プラスチック・道路の補修・・・石油は、使えれば本当に万能素材なんですね。オイルショックとか、油田持ってる人は大富豪の意味を、改めて知ったような気がします。